壊れたノートPCを Windows10 Technical Preview で復活させて色々遊んでみる話
【2015年1月25日追記】
最新ビルドで日本語に対応しました。(Build9926)
これからインストールする方は、インストール時に日本語化できます。
既に以前のバージョンをインストールされている方は「Setting → Region & Language」から日本語のLanguage Packをダウンロードできます。
インストール後に再起動しましょう。念のため Windows Update もした方がいいかもです。
以下の記事は当時のままとなります。ご参考までにm(_ _)m
ウチにはディスプレイもキーボードも内蔵HDDも壊れてしまったノートPCがあります。モノはコチラ ▼
・dynabook EX/55LBL PAEX55LLTBL
壊れた経緯 ▼
・キーボードの「S」が効かなくなるわ、ディスプレイは映らなくなるわで、ノートPCをニコイチにしてみた。
で、そのうち内蔵HDDの調子も悪くなってしまったのでこんな事も考えました ▼
・子ども向け・教育用デスクトップOSまとめ(ただしLinuxに限る)
ま、結局子どもにはPC操作の敷居が高くて諦めたんですが・・・
このPCにはHDMI出力があるので、リビングのテレビと繋いでゲームや動画を楽しもうと思ったのがことの発端。単に動画を楽しむだけならChromecastを使うなりMHLアダプター
を使うなりで実現できます。ただしChromecastだと見たい動画サービスが対応しているかどうかが問題となるでしょう。実際持ってないので未検証ですが。MHLアダプターだとテレビに繋いでいる間はスマホやタブレットが使えないのと、画質が低い(あくまでスマホの画面を映しているに過ぎない)のと、ウチの環境ではストリーミングの関係か、たまに動画が途切れたりするのであまりお勧めしません。
USBメモリや外付けHDDからでもLinuxなら容易に起動できるのですが、動作がもっさりしがちなことと、見たい動画サービス(dビデオ)がLinuxに対応していない(後述)こともあり、今回は新規にSSDを購入し、OSには Windows10 Technical Preview を試してみたのでその手順をまとめておきます。参考になれば幸いですm(_ _)m
インストールの準備と注意点
公式サイト:Windows Technical Preview – Microsoft Windows
ダウンロード:Windows Technical Preview のダウンロード – Microsoft Windows
一応注意点としては、
- 日本語版は無い(現時点で)
- 使用期限は2015年4月15日まで
- 早期ビルドのため何らかのトラブルの可能性がある
- PCの回復パーティションを使って以前のバージョンのWindowsに戻すことができない(要リカバリメディア)
※Build9926より日本語に対応しました(←2015年1月25日追記)
などでしょうか。必要なものは以下になります。
- Microsoftアカウント(@live.jp とか @outlook.com など)
- Windows Technical Preview のISOイメージファイル
- ISOイメージの書き込みソフト
MicrosoftアカウントはWindows8以降、PCのログイン時にも使うので既に持っていると思います。無ければ取得して下さい。
ISOイメージファイルは32bit版と64bit版があります。環境に合わせてダウンロードして下さい。大雑把に言えば3GB以上のメモリを使いたければ64bit版です。今回は「WindowsTechnicalPreview-x64-EN-US.iso」をダウンロードしました。
参考:32 ビットと 64 ビットの Windows: よく寄せられる質問 – Windows ヘルプ
イメージの書き込みソフトはDVDに焼くなら標準の「Windows ディスク イメージ書き込みツール」や「ImgBurn(公式サイト)」など(未検証ですが)。今回はUSBメモリからインストールするために Microsoft 公式の「Windows 7 USB/DVD Download Tool(公式サイト)」を使いました。
インストール方法
既に紹介記事が多くあるので省略します(手抜き)。参考記事 ▼
参考:【Windows】「Windows 10 Technical Preview」をUSBメモリからインストールして使用する | AndMem – Androidのカスタマイズなど
今回のPCには既に「Ubuntu Studio 14.04(公式サイト)」がインストールされていたので、予めパーティションを分けておきました。第一パーティションをWindows、第二パーティションをUbuntu、第3パーティションをSWAPとしました ▼
Windows をインストールする際にインストール先のパーティションを選択できます。フォーマットすると勝手にNTFSとなるようです。またブートローダーは上書きされますのでこの時点でWindowsしか起動しません。デュアル(マルチ)ブートしたければ後でMBRを修正するか、外付けUSBからLinuxをライブ起動してGRUB2をインストールするかしましょう。また、システムの起動順序も「1.CD/DVD → 2.内蔵HDD → その他」となっているので、起動時にF2なりF12なりで順番を変えておきましょう(ウチの環境だけ?)。
初期設定や追加したアプリケーションなど
大体はWindows8や8.1のやり方と一緒です。
日本語環境設定・Google日本語入力のインストール
システムの日本語化はできませんが、日本語キーボードやタイムゾーンの設定はインストール時に選択できます。上の画像を参考にして下さい。インストール直後から日本語入力ができるようになっています。
標準のIMEの代わりに「Google 日本語入力」をインストールすることもできます。サイトからダウンロードしてインストールするだけです。
「Google 日本語入力」の設定はIMEのアイコンを右クリックするか、「Control Panel → Clock,Language,and Region → Language → Language Option」から。コントロールパネルの開き方は「Windowsキー + X」から辿るとカンタンです。
自動ログイン の設定
参考:121ware.com > サービス&サポート > Q&A > Q&A番号 014273
「スタート」もしくは「Windowsキー」を押して出てきた「Search everywhere」の入力窓に「netplwiz」と入れてEnter。
自動ログインしたいアカウントを選択し、上の「Users must enter ~」のチェックを外します。この際ログインパスワードが必要となります。以後は自動ログインできるようになります。
Windows Update と ビルドの更新(Preview build)
Technical Preview版でも「Windows Update」や「ビルドの更新」ができます。「スタート」もしくは「Windowsキー」から「PC settings」を選択すると上の画面になります。左側に並んでいる「Update and recovery」を選択します。
更新があればそれぞれ「Check now」で確認できます。また「Preview build」の更新は「Fast」か「Slow」で選べるようです。この記事を書いている時点では「Build 9860」に更新できました。壁紙の右下にあるビルド番号で確認できます ▼
Chromeブラウザ のインストール
公式サイト:Chrome ブラウザ
公式サイトからダウンロード、インストールするだけ。Chrome自体は日本語環境で使えます。
その他
動作検証も兼ねて。アプリの詳細は公式サイトをご覧下さい。
クリップボード拡張・コピペ支援
→ Clibor | amuns:code
画面キャプチャ
→ SnapCrab for Windows – マウスひとつで、即キャプチャ。
圧縮・解凍
→ 圧縮・解凍ソフト 7-Zip
Googleドライブ
→ Google ドライブ – 1 か所であらゆるファイルを保管
Googleドライブは「Run as Administrator(管理者権限で実行)」でなければ起動できません。ゲストアカウントならいけるのかな?(未検証)
エンタメ・ゲームなど
動画サービスやゲームを起動するためにDLL(ダイナミックリンクライブラリ)やらランタイムライブラリやらが必要なケースがあったのでメモしておきます。
dビデオ → Silverlight のインストール
公式サイト:動画はdビデオ|動画はdビデオ
「dビデオ」は「docomo ID」さえ取得すればドコモユーザー以外でも利用できる動画サービスです。また利用できるデバイスもスマホやタブレットだけではなくPCのブラウザからも利用できます。同じIDで登録できるデバイスは5台まで。
ですが、そのPCって中にはLinuxは含まれていません・・・
・対応端末一覧|動画はdビデオ
視聴には「Microsoft Silverlight」が必要みたいです。公式にはWindowsとMacには対応していますが、Linuxには対応していません。Technical Preview にインストールした Chromeブラウザ で視聴しようとすると・・・ ▼
となるので、「今すぐクリックしてインストール」から辿ってダウンロード・インストールします。インストール後は視聴が可能になります。一応ダウンロードのリンクを載せておきます ▼
・ダウンロード – Microsoft Silverlight
起動戦士ウィンダムXP sp-2.NET → DirectX のインストール
このゲームは「機動戦士ガンダム vs.シリーズ」に似た対戦アクションゲームです。インストールして動かそうとすると・・・
「d3dx9_32.dll が無いよ」と言われ起動できません。これは「Microsoft DirectX」に含まれるファイルのようです。公式サイトからダウンロード・インストールしましょう。インストール後は再起動が必要です。
ダウンロード:Download DirectX エンド ユーザー ランタイム Web インストーラ from Official Microsoft Download Center
できました ▼
Minecraft → Java のインストール
既にアカウントは取得済みとして「Minecraft.exe」を実行してみると・・・
となり起動しません。Javaをインストールしましょう ▼
ダウンロード:無料Javaソフトウェアをダウンロード
再度「Minecraft.exe」を実行すると正常に起動できます ▼
あとがき
今のところ特に不便なく使えています。ただ普段Windows7でアプリをインストールした時はインストーラー形式のもの以外は手動で「Program Files」なり「Program Files(x86)」なりに入れて起動しているのですが、Technical Preview版ではコピーこそできますが起動できませんでした。プロパティ開いて「Read-only」のチェックを外してもダメ。まぁユーザーフォルダから起動できるんでいいんですが・・・ 権限の問題でしょうかね?
使用期限こそありますが一時的にWindowsが必要な場合など活躍しそうですね。少なくともWindows8よりは使い勝手が良いのでしばらくコレで遊んでみたいと思います。