PC(仮想マシン)にAndroid-x86をインストールしてKindleも読めるぞ!って話 【インストール・設定方法まとめ】
【2015年1月22日追記】
Kindle for PC が日本語にも対応しましたヽ(=´▽`=)ノ
で、Windows版アプリをUbuntuで動かしてみる記事がこちら ▼
【2014年6月27日】
今度こそ読めたっ!!
新・PC(VirtualBox)にインストールしたAndroid-x86でKindleを読む方法 ~ログインできない原因と対処~ | mogi2fruitsどっとねっと
【2014年6月24日追記】
悪あがき記事を書きました。
それでもPCでKindleが読みたいんだ!って話 ~WindowsからAndroidにリモートデスクトップ接続する方法~
【2014年6月21日追記】
Kindleアプリが更新されたせいか、アプリを新規でインストールすると読めなくなりました。WiFiかモバイルデータで接続しないとログインできないようです。ここで紹介している方法だとAndroid-x86側は有線接続となりログインできません。古いAPKファイルを入手するか公式アプリが対応するのを待つか・・・ Kindleが読めないとなると僕にとってPCにAndroidをインストールする魅力が全く無くなってしまうので残念です(´・ω・`)
以下の記事は当時のままとなりますので参考までに。
・ ・ ・ ・ ・
PCでkindleシリーズ(勝手に命名)の第3弾です。過去記事はこちら。
第1弾:Genymotion – PCでAndroidを起動してKindleも読める♪ インストールから「Google Play」導入方法までまとめ
第2弾:BlueStacks – PCでAndroidを起動してKindleも読め・・・なくなっちゃったの?
番外編としてはWindowsなどの既存OSは起動させずAndroid-x86を使うという手もあります。
公式サイト:Android-x86 – Porting Android to x86
参考:低スペックPCの再活用にAndroidどうでしょう?【その1:インストール編】
参考:Puppy Linix と Android-x86 をUSBメモリからデュアルブートする方法 – WindowsXPから軽量Linuxへの乗り換えを検討中ならこんな使い方はどうでしょう?
ただこの方法だとAndroid-x86しか起動できないので何かと不便です。
そこで今回はWindows(他既存OS)とAndroid-x86を同時起動させるために、仮想マシン上にAndroid-x86をインストールする方法をまとめてみました。以下、参考になれば幸いです。(※ここではWindowsを例にしています。)
ちなみに今回はAndroid-x86をインストールしていますが、Linuxなど他のOSをインストールする場合もやり方は同じです。
仮想マシンの準備(ダウンロード・インストール)
今回は仮想マシンとして有名どころである VMware と VirtualBox を使います。商用でなければ、あるいは機能制限版であれば基本無料で使えます。
ダウンロードは公式サイトから。
◆ダウンロード VMware Player 6.0
◆Oracle VM VirtualBox – Downloads | Oracle Technology Network | Oracle
OSやそのバージョンに合ったものを選択します。この記事を書いている時点で最新版のファイルはそれぞれ「VMware-player-6.0.1-1379776.exe」と「VirtualBox-4.3.10-93012-Win.exe」となります(Windowsの場合)。ファイルを開けばインストーラーが起動するので指示に従ってインストールします。詳しい説明は割愛します。
Android-x86の準備(ダウンロード)
コチラも公式サイトよりダウンロードします。
◆Download – Android-x86 – Porting Android to x86
AndroidのOSのバージョンが色々とありますが、この記事を書いている時点で最新版は4.4のようです。ファイル名は「android-x86-4.4-RC1.iso」です。このファイルはOSのイメージファイルとなります。Windowsのインストーラーではありません。今回のように仮想マシンではなく、ハードディスクやUSBメモリにインストールして使用する場合は過去記事を参考にして下さい。
◆Android-X86 | mogi2fruitsどっとねっと
Android-x86の仮想マシンへのインストールと設定方法
VMware でも VirtualBox でも手順はそれほど変わりません。大まかな流れは以下のようになります。
- 新規仮想マシンを作成
- 仮想マシン上のCD/DVDからISOファイルを指定して起動
- Android-x86のインストーラーからインストール
- 環境に合わせて仮想マシンを設定
以下、それぞれの仮想マシンごとに解説していきます。
VMware にandroid-x86をインストールする手順
VMware を起動して「新規仮想マシンの作成」をクリック。
「ゲストOSの選択」は「その他」、バージョンも「その他」でOKです。
「仮想マシン」の名前は自分が分かりやすい名前の方がいいでしょう。ここでは「Android-x86_4.4RC1」としました。
「ディスク容量の指定」はお好みで。ここでは20GBとしました。次の「仮想ディスクを~」はどちらでもOKです。ここでは「複数のファイルに分割」にしています。
「仮想マシンを作成する準備完了」画面から「ハードウェアをカスタマイズ」をクリック。
「メモリ」「プロセッサ」などの設定はお好みで。ここでは「メモリ」を2GBにしました。
「新規CD/DVD」の設定で「ISOイメージファイルを使用する」の「参照」から上述のAndroid-x86のイメージファイルを選択します。この設定により、Android-x86をCDからライブ起動することができます。
「ネットワークアダプタ」は「NAT」でOKです。他の選択でも接続されます。Android側ではイーサネット(有線)接続扱いされます(表示はされません)。設定が完了したら「閉じる」で戻ります。
該当の仮想マシン(ここでは「Android-x86_4.4RC1」)を選択し、右下の「仮想マシンの再生」をクリックすると仮想マシンが起動します。
ライブ起動で試したい場合は一番上の「Live CD – Run ~」を選択。インストール作業に進むには一番下の「Installation – Install ~」を選択します。
仮想マシン起動中は、ウインドウ内をクリックするとマウスカーソルが仮想マシンの中に入ります。ここでは表示されませんがAndroidが起動したらAndroidのカーソルが表示されます。Windowsに戻したい場合は「Ctr+Alt」で戻ります。
Android-x86のインストーラーでは「↑↓←→」キーで項目を選び「Enter」で決定となります。
インストールの始めの画面です。まずはインストール先のパーティションを作成します。「Create/Modify partitions」で「OK」を選択。
新規で仮想マシンを作成した時に設定したディスク容量が「Free Space」となっています。「New」を選択。
特にパーティションを分ける必要はないのでサイズはそのままで「Enter」。
元の画面に戻って「Bootable」を選択し、上の「Flags」が「Boot」になるようにします。「このパーティションでOSを起動しますよ」って意味です。次に「Write」を選択でパーティションを作成します。
書き込みしてよいか聞かれるので「yes」と入力して「Enter」(※画面には「ye」までしか表示されません)。書き込みが終了したら「Quit」でこの画面から抜けます。
「Choose Partition」の画面に戻ると先ほど作成したパーティションの「sda1」が追加されています。これを選択。
ファイルシステムのフォーマットを選択します。どれでも大丈夫なはずですが、AndroidはLinuxの一種なので親和性の高い「ext3」を選択。
ブートローダーのGRUBをインストールするかどうかの選択。後からブートローダーをインストールする必要もないので「Yes」。
Androidのシステム領域を書き込みできるかどうかの選択。「Yes」にすると所謂「Rooted」の状態になります。システムフォントを変えるなど、後から色々弄りたい場合は「Yes」。
インストールが終了するとこの画面。「Run Android-x86」でも「Reboot」でもどちらでも起動します。
VMwareの新規仮想マシン作成時にISOファイルを指定してますが、そのままでもAndroid-x86が起動します。削除しても大丈夫です。
VirtualBox にandroid-x86をインストールする手順
「仮想マシンの作成」画面で名前やOSのタイプを設定します。ここでは名前を「Android-x86_4.4RC1」、タイプを「Linux」、バージョンを「Other Linux」としました。
ハードドライブの選択。特に弄る必要もないので一番上の「VDI」を選択。
ストレージを可変にするか固定にするかの選択。後々便利そうなのでここでは「可変」にしました。
「ファイルの場所とサイズ」の設定。お好みで。ここでは20GBとしました。
仮想マシンの設定をします。VMware の時と異なる点は初めの起動ではCD/DVD(ISOイメージを指定)から起動して、Android-x86のインストール後はCD/DVDを「空」にすることです(もしくは次回からCD/DVDを使わないとか、起動順序をHDDからにするとか)。まずはAndroid-x86をインストールするためにISOファイルを指定します。CDのアイコンをクリックしてISOファイルを指定してから、仮想マシンを起動します。
VirtualBox の初めの画面に戻り該当の仮想マシン(Android-x86_4.4RC1)を選択して起動すると、ライブ起動となります。ここから先は前述の VMware の時と同様です。
マウスカーソルについては、ウィンドウ内をクリックすると仮想マシン上にカーソルが移ります。Windowsにカーソルを戻すには「右Ctrl」を押せば戻ります。デフォルトではWindowsと共有になっているかもしれません。その場合、Android-x86側にはカーソルが表示されません。VirtualBoxウィンドウの 仮想マシン → マウス結合を無効化 を選択することで表示されるようになります。
Android-x86 の初期設定 – 日本語環境
Android-x86 の初回起動時は新しいスマホやタブレットを使用するのと同様、「ようこそ」画面から始まります。日本語を選択して次へ。
PCでの操作はクリックがタップ、ドラッグがスワイプとなります。
「Select Wifi」の画面ですが、ここではネットワークは何も表示されません。仮想マシン上ではイーサネット(有線)接続だからです。いったん「Skip」します。警告が出ますがそのまま進めて下さい。
Googleアカウントの設定に移ります。実際にはインターネットに繋がっているので問題なく設定できます。この時点ではキーボードが英語配列なので @ は「Shift+2」となります。もしくは @ 直前まで入力して「Tab」で自動的に入力されます。設定が終われば「ホーム」画面となります。
アプリ一覧画面です。始めから「GooglePlayストア」が入っているのでここから必要なアプリをインストールしましょう。
日本語入力で必要なものは「Google日本語入力」と「日本語106/109キーボードレイアウト」です。他でも構いませんが「Google日本語入力」だと標準で日本語キーボードとして使用できるので便利です。
その他設定は「Setting」から行います。ちなみに「Language & input」でロケールを日本語にしてもこの「Setting」画面は日本語になりません。キーボードの設定は「AT Trancelated Set 2 keyboad」からレイアウトを変更します。「日本語106/109キーボードレイアウト」をインストールしていれば日本語配列が選択できます。「Google日本語入力」以外の文字入力アプリを使う場合はこれで設定しましょう。
Android-x86 の初期設定 – root化
インストール時にシステム領域を書き込み化にしていればデフォルトでroot化されているはずですが、非rootにすることもできます。
「Setting」から「# Superuser」をクリック。次で右上のメニューを選択。
「SECURITY」の「Superuser Access」から「Disabled」にすると非rootとなります。すべて許可したい場合は「Apps and ADB」で再度root化されます。
Android-x86 の初期設定 – その他
スリープ状態から復帰できない不具合対策
デフォルトだと何も操作しない場合、2分でスリープ状態となります。仮想マシン上ではスリープ状態から復帰できないのでこれをOFFにします。
「Setting → Display → Sleep」から「Never time out」を選択しましょう。
横画面で固定したい
PCで使用する前提ですので基本は横画面の方が扱い易いですし、もしアプリ側で強制的に縦画面表示になった場合はこのようになってしまいます。
これでは扱いにくいので、常に横画面になるようにします。
僕が使用しているアプリは「最高のローテーション制御 (& ライセンス版)」です。他にも「画面回転制御アプリ」は色々ありますのでお好みで。
使用感など
とりあえずKindleが読めただけでも大満足です。普通にインストールして普通にログインするだけです。
Kindle以外でも、BlueStacksやGenymotionのときと違いほとんどのアプリが起動できます。SNS系もFacebook、Twitter、Google+が使えます。「Google マップ」だけ起動こそしましたが地図は表示されませんでした。これは恐らく位置情報が送信されないためだと思います。
LINEやViberなんかも使えますが、基本的に一端末につき一アカウントでの使用なのであまり意味無いかもしれませんね。
ファイルの共有に「AirDoroid」を使おうかと思いましたがWifiが使えないので共有できず(インストール自体はできます)。「Googleドライブ」などクラウドストレージを使った方が良さそうです。
BlueStacks や Genymotion と比較した優位点
自分で仮想マシンの設定ができるので、CPUやメモリのスペックを変えられるトコロです。PCの環境に合わせて設定しましょう。持ってるスマホは最新じゃなくてもなんとなく「ハイスペック端末を手に入れた」気分を味わえます♪
VMware と VirtualBox の違いは?
VMware だと僕の設定が悪いのかどうしても音が出ませんでした。VirtualBox だと大丈夫です。PCの環境によっても違うかもしれません。操作性は特に変わらず。
どちらかと言えば VirtualBox の方が画面サイズを変更できたり、仮想マシンの設定を細かくできるので良いかもしれません。設定が上手くいかないのか「クリップボードの共有」や「ファイルの共有」ができませんでした。できたら便利ですが特に不便はありません。
あとがき
以上で仮想マシンへのAndroid-x86のインストール並びに設定は終了です。お疲れ様でしたm(_ _)m
単にAndroidをPCで使うだけなら、BlueStacksやGenymotionの方が設定もカンタンですが、Android-x86はバージョンの更新もマメにしているので最新のOSを試して見たい場合は仮想マシンへのインストールがオススメです。root化されているので自分好みにカスタマイズすることもできますし。慣れれば作業自体は10分程度でできることなので是非チャレンジして見て下さい♪