Ubuntu 14.04(Trusty Tahr) – 初期設定・インストールしたアプリ他、12.04 との違いなどまとめ
日本語公式サイト:Homepage | Ubuntu Japanese Team
ダウンロード:Ubuntu 14.04 LTS 日本語 Remix リリース | Ubuntu Japanese Team
現時点で最新LTS版の14.04をインストールしたので、前バージョン(12.04 LTS)との違いや初期設定の備忘録。
大体やっていることは以前の記事とかぶりますが。
参考:Ubuntu – 今さら12.04(Precise Pangolin)のインストール・初期設定・環境構築まとめ | mogi2fruitsどっとねっと
インストール方法も同様です。
リリースノートはこちら。
◆TrustyTahr/ReleaseNotes/Ja – Ubuntu Wiki(日本語)
◆TrustyTahr/ReleaseNotes – Ubuntu Wiki(英語)
サポート期間についての記述を引用します。
Support lifespan
Ubuntu 14.04 LTS will be supported for 5 years for Ubuntu Desktop, Ubuntu Server, Ubuntu Core, Kubuntu, Edubuntu, and Ubuntu Kylin. All other flavours will be supported for 3 years.
Ubuntu Desktop・Ubuntu Server・Ubuntu Core・Kubuntu・Edubuntu・Ubuntu Kylin については5年サポート。それ以外については3年とのことです。
VirtualBoxで試してみたい方へ参考記事はこちら。
◆PC(仮想マシン)にAndroidをインストールしてKindleも読めるぞ!って話 | mogi2fruitsどっとねっと
◆VirtualBox にインストールした Ubuntu の画面サイズ(解像度)を640×480以外に変更する方法 | mogi2fruitsどっとねっと
記事ではAndroid-x86をインストールしていますが基本一緒です。
Ubuntu 12.04 との違い
以下、自分がざっと触ってみて気がついたことなど。
ログイン時にUnityしか選べない
だからUnityは重いんだってば!
※Unityについてはコチラを参考に。
※UbuntuTips/Desktop/HowToUseUnity – Ubuntu Japanese Wiki
12.04のときはログイン時に「Ubuntu2D(Unity2D デフォルトより多少軽い。3Dアクセラレーションが動作しない環境でもUnityを使えるようにしたもの)
)」が選択できたのですが今回はデフォルトでUnity一択です。確かにグラフィカルで見た目はよいですけど。Ubuntuユーザーの間口を広くしたいのでしょうね、きっと。CPUなど他の要因もありますが、メモリ4GBではかなりもっさりします。
標準のIMEがMozc(Google日本語入力のオープンソース版)に
インプットメソッドがiBusからFcitxに変更されていますが、標準でMozcになったのは良いですね。やはり変換能力が違います♪
ショートカットキーが豊富
初回起動時にこんな画面が表示されます。「Superキー(Windowsキー)」を押し続けることでいつでも呼び出すことができます。これを知っていると何かと作業が捗ります。以前からショートカットキーは存在していたんでしょうけどほとんど活用していませんでした。今回わざわざコレを表示させるということはショートカット操作をしてこそ活かされるということでしょうかね。その辺がWindowsとの操作感の違いとなりそうです。
基本的な使い方や設定など
設定はデスクトップ画面右上の 歯車アイコン → システム設定 から。アプリのインストールは「Ubuntuソフトウェアセンター」から行います。
Unityでの操作方法は公式サイトで解説されています。
◆UbuntuTips/Desktop/HowToUseUnity – Ubuntu Japanese Wiki
アプリの起動は「Superキー(Windowsキー)」を押すと「Dash」と呼ばれる検索・ランチャーが表示されるので、検索窓からアプリ名で検索するか下にある「A」みたいなアイコンをクリックしたアプリ一覧画面から起動しましょう。こちらからでも各種設定項目が選択できます。
また画面左側縦に並んだランチャーから起動することもできます。ランチャーからアプリを削除したければアイコンを右クリックして「Launcherへの登録を解除」。逆に登録したければアプリ起動時にアイコンが表示されるので右クリックして「Launcherに登録」。並び替えはアイコンをドラッグ(アイコンが移動可能になるまで押し続けるのがコツ)でできます。下の画像はDashを呼び出してアプリを一覧表示したところ。
ショートカットキーでアプリを起動する方法
画面右上の 「歯車 → システム設定 → キーボード → ショートカット → 独自のショートカット」 から設定できます。新規追加するには「+」をクリック。名称・コマンド・ショートカットキーを設定します。下の画像では「画面キャプチャ」を「 Ctrl + S 」に、「Chromiumブラウザ」を「 Ctrl + G 」にしています。
ではそのコマンドをどうやって調べるかですが、アプリのショートカットが保存されているフォルダがあるのでそこから該当アプリのプロパティを見ればコマンドが分かります。パスは「 usr/share/application 」となります。Launcherにある「ファイル」が標準のファイラー(Windowsでいうエクスプローラー)です。
※ちなみにこのアプリの名称は「Nautilus」と言います。
「ファイル」を起動したら画面左側の「デバイス → コンピューター」をクリック。その後「usr → share → application 」と辿ります。該当アプリが見つかったら「 右クリック → プロパティ 」です。Firefoxを例にすると下の画像のようになります。
コマンドの後に続く「%○」は引数となり、これはアプリによって異なります。細かい起動方法を指定したい場合は必要です(例えば「ファイル」を開くときは特定のフォルダから開始するなど)。大抵の場合は引数無しでも起動します。
ホームフォルダの名前を英語名にする
前回同様です。何かとコマンド操作を行う際には英語名の方がやりやすいです。
env LANGUAGE=C LC_MESSAGES=C xdg-user-dirs-gtk-update
次の画面で左下の「Don’t ask me this again」にチェック。右下の「Update Names」をクリックすると英語名のまま継続できます。
インストールしたアプリ
Synapticパッケージマネージャ(Ubuntuソフトウェアセンター より軽くて使いやすい)・GDebiパッケージインストーラー(debファイルから直接インストールできる)・ClipIt(コピペ支援)・xfce4-screenshooter(スクリーンショット)については前回同様。コマンドは以下。ついでにChromiumブラウザも。
sudo apt-get install synaptic sudo apt-get install gdebi sudo apt-get install clipit sudo apt-get install xfce4-screenshooter sudo apt-get install chromium-browser
上記個別でインストールしていますが、アプリ名をスペースを空けて入力すればまとめてインストールできます。
画面キャプチャアプリはデフォルトでもありますが、画像を保存する際の挙動が異なります。フォルダの指定やファイル名の変更がこちらの方が容易です。
ubuntu-restricted-extras
sudo apt-get install ubuntu-restricted-extras
コレも前回同様。MP3などのマルチメディアコーデック、MicrosoftのWeb用フォントやrarアーカイバー等をまとめてインストールできます。インストール途中で次のような画面になるので、それぞれ「Tab」で「了解」と「はい」を選択して「Enter」。一応中身に目を通しましょう。
Ubuntu Tweak
Ubuntuを細かい設定をGUIでできるアプリ。キャッシュなど不要ファイルの削除や、アプリのインストールもできる。コレも前回同様・・・と言いたいところですがコマンドからPPAの追加ができませんでした。こちらの公式サイトから直接ダウンロードしました。
◆Ubuntu Tweak – Let's rock with Ubuntu
Synapse
ファイル・アプリの検索&ランチャー。こちらもコマンドからインストールできず。以下から13.10用のdebファイルをダウンロードし、直接インストールしました。
◆synapse_0.2.10-2ubuntu3_i386.deb Ubuntu 13.10 Download
デスクトップ環境を変更(Unity以外)
いずれも「Synapticパッケージマネージャ」から検索すれば出てきますが、以前のバージョンで採用されていたGnome、Ubuntu軽量化の代表格Lubuntu、更に軽量なFluxboxやIceWMなどもこちらからインストールできます。インストール後再ログイン(または再起動)、ログイン時にデスクトップセッションを変更することができます。下の画像はGnomeインストール後のログイン選択画面です。
インストールした環境によってログイン画面や壁紙など変更されますが、ログイン方法は一緒です。Unity以外のデスクトップ環境については別の機会にでも書こうかと思います。