Galaxy J(SC-02F) root化 – Android5.0(Lollipop)にアップグレードした後、ダウングレードせずにroot化する方法

公開日:  最終更新日:2016/01/18

galaxy-j_sc-02f_アイキャッチ-min

 

今回お話する「root化」についてはこの辺を参考にして下さい ↓

参考:root化 (Android OS) – Wikipedia
参考:Androidをroot化する時に知っておきたいこと : ギズモード・ジャパン
参考:これを読めば分かる!?root化とは(Android) | 極 Nexus7

簡単に言えば、通常ではできない設定を行って邪魔なプリインストールアプリを削除したり、WEBやアプリの広告を削除したり、端末の性能を引き出したりして自分で使いやすく改造できるってコトです。ただし保証対象外になりますのであくまで自己責任でやって下さい。

このブログでもroot化の記事はいくつか書いています ↓
Root | mogi2fruitsどっとねっと

 

で「なんで今さら Galaxy J(SC-02F)?」って話なんですが・・・

昨今のAndroidスマホは使い勝手が非常に良くなっています。root化する必要もほぼ無いでしょう。実際筆者もこの端末は気に入っていてroot化せずに使っていました。が、DocomoからIIJにキャリア変更しちゃったんですよね ↓

参考:DocomoからMNPでBIC SIM(IIJmio)に転入する手順まとめ | mogi2fruitsどっとねっと

そしたら「ドコモメール」やら「dメニュー」やらのDocomoが提供しているプリインストールアプリがどうしても邪魔になってしまったんですよ。使用してないアプリのせいで性能が悪くなるのはどうもね・・・

それと先日(2015年10月5日)のアップデートでAndroid5.0にしたらテザリングができなってしまったのも理由です。

大体こういう場合ってroot化できるバージョンにダウングレードしてroot化するんですけど、5.0(Lollipop)のままでもroot化できたんでその方法を記録しておきます。今の環境(インストールしているアプリなど)を全く壊すことなくroot化できたので万々歳です♪

 
 

準備:PCにADBドライバーをインストールする

過去記事:Amazon Fireタブレット(第5世代/2015年モデル)にGoogle Playストア をインストールする方法 & インストールしたアプリの検証 | mogi2fruitsどっとねっと

過去記事(↑)でも触れまていますが、PCを使ってAndroid端末を弄るには必須です。

ADBそのものについてはこの辺を参考に ↓
参考:Android Debug Bridge (adb) とは? – Android 開発入門

簡単な導入ツールの例 ↓
参考:[TOOL] [WINDOWS] ADB, Fastboot and Drivers -… | Android Development and Hacking

今回のようにSamsung製のGalaxyであれば「Kies」でもドライバが入手できたはず(←筆者は使ってない)
公式:Kies | サポート | SAMSUNG

他の端末でも弄るのに必要になるので素直に「ADBドライバ」を導入しておくのがオススメです。

 
 

準備:端末のUSBデバッグをONにする(必要であれば)

SC-02F_開発者向けオプション

端末の「設定 → 一般 → 開発者向けオプション」から「USBデバッグ」をON(チェックを入れる)にして下さいこの状態でPCとケーブルで繋げばADB接続ができます。

今回の方法でroot化するだけであればこの作業は必要ありません。root化の後PCから色々弄るのであれば必要です。後でもできます。

 
 

準備:CF-Auto-Rootの入手(root化キット)

CF-Auto-Root_Repository01
公式:CF-Auto-Root

Chainfinre氏が作成した、Android端末をPCから容易にroot化できる「CF-Auto-Root」を使います。SC-02F用は上記リンクからページを辿って中ほどにあります。「Download」から「CF-Auto-Root-sc02e-sc02e-sc02e.zip」をダウンロードし、解凍しておきます。

 
 

準備:ダウンロードモードで起動する(SC-02Fをダウンロードモードで起動する方法)

一度電源をOFFにしてから「VolumeDown + Home + Power」の長押しで電源を入れます。

 

SC-02F_Download-mode01
この画面になったら「VolumeUp」を押します。

 

SC-02F_Download-mode02
この画面の状態でPCと接続し、「CF-Auto-Root」を使ってroot化作業を行います。

 
 

root化作業:CF-Auto-Root の使い方

CF-Auto-Root_構成ファイル01
ダウンロードした「CF-Auto-Root-sc02e-sc02e-sc02e.zip」を解凍するとこのようなファイルがあります。ここにある「Odin3-v3.10.6.exe」を開きます。

 

CF-Auto-Root_Odin01
画面右下の「AP」をクリックして、解凍してできたファイルの中の「CF-Auto-Root-sc02f-sc02f-sc02f.tar.md5」を選択し、下の「Start」をクリックすればroot化を開始します。途中で端末が再起動します。一回目の再起動後に端末が見慣れない画面になりますが、作業の途中ですのでそのままにしておきます。完了するとまた再起動します。これで作業は終了です。ケーブルは抜いてしまって大丈夫です。

 
 

root化後の作業:権限管理アプリの導入

SuperSUSuperuserのことです。Playストアからインストールします。

このような権限管理アプリが無ければ、root化前提のアプリは全て使えません。

Google play Superuser
Superuser
制作: ChainsDD
評価: 4.3 / 5段階中
価格: 無料 (2016/1/16 時点)

posted by: AndroidHTML v3.1

Google play SuperSU
SuperSU
制作: Chainfire
評価: 4.3 / 5段階中
価格: 無料 (2016/1/16 時点)

posted by: AndroidHTML v3.1

 
 

root化後の作業:BusyBoxの導入

Google play BusyBox
BusyBox
制作: Stephen (Stericson)
評価: 4.2 / 5段階中
価格: 無料 (2016/1/16 時点)

posted by: AndroidHTML v3.1

BusyBoxそのものについてはこの辺を参考にして下さい ↓
参考:BusyBox – Wikipedia
参考:Linuxキーワード – BusyBox:ITpro

BusyBoxの導入が前提条件となるroot専用アプリもあるので導入しておきましょう。上記以外でも関連アプリはあります。

 
 

root化後にやったこと:プリインストールアプリの削除

Google play Titanium Backup ★ root
Titanium Backup ★ root
制作: Titanium Track
評価: 4.6 / 5段階中
価格: 無料 (2016/1/16 時点)

posted by: AndroidHTML v3.1

Titanium Backup で要らんもの全部アンインストールしました。

アプリ名に「docomo」とか「ntt」とか付いているのはほとんど削除したんじゃないだろうか? あとSamsung製のアプリの一部と使わないライブ壁紙とか。Docomo製アプリは削除の途中でシステムメッセージが色々出たけど全部消して再起動したら何も言われなくなりました。以前はDocomoユーザーじゃないのに「Docomo ID」の認証とか勝手にされてたんですが、それも無くなり静かになりました。スッキリ♪

 
 

root化してもテザリングはできなかった・・・

Docomo端末+格安SIM によるテザリングについては標準のままではできません。アップデート前のAndroid4.4(非root)のときは「はんぺんの備忘録」さんの記事を参考にテザリングができていました ↓

参考:非rootでdocomo端末のMVNOテザリングを有効化する時のadbコマンドまとめ

が、5.0だと同じ方法でテザリングできません。設定からテザリングをONにした瞬間「LTE」も「3G」も表示が消えてしまうのです。ネットの情報だと「GPSをONにしてGoogleマップ(他GPSを使うアプリ)を開く」と繋がる場合もあるとのことですが、ウチの環境では全くつながりませんでした・・・

仕方が無いのでroot専用アプリで代替しました(後述)

 
 

root化後に入れたアプリ

Titanium Backup ★ root
Titanium Backup PRO Key ★ root
アプリの管理に必須。プリインストールアプリはこれで削除。

 

WiFi Tether Router
前述の通りAndroid標準機能でテザリングが使えなかったので、このアプリで代替。大満足♪

 

Seeder
エントロピーを弄るアプリ。レスポンスの改善に。

 

3C Toolbox
Andoridの深いトコロを弄るアプリ。CPUの挙動を変えたり、特定のアプリを自動起動させないようにしたり、データベースを最適化したり、キャッシュを削除したり他色々。

 

・Xposed Installer
ダウンロード:Xposed Installer | Xposed Module Repository
参考:Xposed Frameworkについて|トムとロイド

Androidのフレームワークをカスタマイズできるアプリ。コレ単体では動作せず「モジュール」を入れることによって様々なカスタマイズが可能になります。今回は広告削除の「MiniMiniGuad」、YouTubeの広告を削除する「YouTube AdAway」、特定のアプリにunrootと誤認させる「RootCloak」を導入しました。モジュールは「Xposed Installer」のアプリ内から検索すれば出てきます。

ちなみに「RootCloak」でも「dTV」は観れませんでした。以前は観れたのになぁ・・・

 

・AdAway
ダウンロード:AdAway
こちらも広告削除アプリ。アプリの性質上Playストアには置いてないので、上記サイトからダウンロードして下さい。

 
 

あとがき

「テザリングができる」「プリインストールアプリの削除」「端末の軽量化・性能向上」ができたので個人的には満足です♪

最近は魅力的なSIMフリー端末が増えているので買い換えようかと考えていましたが、これで大分物欲を抑えることができました(笑) SC-02Fはスペック的には今でも十分戦える端末なので、つまらない理由で買い換えるには惜しいんですよね。どうせ買い換えるつもりならroot化してもイイかなと。もちろん考え方によりますが。

再度お伝えしますが、root化はくれぐれも自己責任でお願いしますm(__)m

[milliard]
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