大人の「PolaSma」入門 – 音声通話・データ通信SIM & ドコモメール設定方法(for DoCoMoユーザー)

公開日:  最終更新日:2014/06/25

PolaSma_SIM設定forDoCoMo01
公式サイト:ポラロイドスマートフォン「ポラスマ」

「PolaSma(ポラスマ)」はトイザらスで販売されているSIMフリーキッズスマホです。SIMフリー端末が国内、しかもおもちゃ屋さんで手軽に安価で購入できるのは嬉しいですね。

コンセプトとしては「子どもの安心を考えたキッズ向けスマートフォン」なのですが、実際スペックを見るとミドルクラス相当のものは持っていますし、ちょうど機種変も考えていたトコロだったので発売日に購入しました。

で、早速Root化してしまったわけですが・・・
トイザらスでSIMフリーキッズスマホ「PolaSma」を買ったので早速Root化したって話 | mogi2fruitsどっとねっと

無事(?)Root化もできたトコロで、今回はDoCoMo契約のSIMカードを使い実際に「PolaSma」で通話・データ通信ができるようにする設定をまとめてみました。DoCoMoユーザーの方で機種変を検討されている方の参考になれば幸いです。なお「PolaSma」はLTE非対応ですので通信速度に関しては「Xi」ではなく「FOMAハイスピード」になります。

ちなみに僕は今でもFOMA3Gを使っていますが、DoCoMoの3Gは結構快適な方だと思いますよ? Xi契約で7GB(もしくは3GB)の壁と闘う方がよっぽどストレスです・・・

SIMカードの規格確認と「標準SIM」への変換

SIMカード_Image01
SIMカードとはなんぞや?」って方は上の画像を確認して下さい。携帯の中に入っているはずです。携帯によって規格、カンタンに言えば大きさが違います。最近のスマホだとmicroSIMが多いですかね。iPhoneなんかはnanoSIMだったはず(使ったことない)。

「PolaSma」はどうかと言うと、今どき珍しい「標準SIM」です。今お使いのSIMカードが「標準SIM」ならそのまま使えますが、僕を含めスマホを使っている方の多くは恐らく「microSIM」のはずです。これを「標準SIM」として使うにはSIM変換アダプタが必要です。僕は”偶然“持っていましたので事なきを得ましたが・・・


※ 余談 ※
逆に「標準SIM」から「microSIM」や「nanoSIM」にするにはSIMカッターを使います。無事に使えるかどうかは保証されませんが、僕は2回の経験中2回とも成功しました。


アダプタを使って「microSIM」を「標準SIM」と同じ規格にします。

microSIMから標準SIMへ

「PolaSma」本体のリアカバーを開けてバッテリーを外すとSIMスロットが2つ(と、その間にmicroSDスロット)があるので挿入します。

PoPolaSma_SIMスロット01

SIMスロットが2つありますがどちらでも使えます。対応SIMを2つ持っていれば同時に入れても構いません。ただし実際に使うときは “どちらか一方” を選択することになります。

音声通話・データ通信設定

SIMスロットにDoCoMoのSIMを入れて起動するとこのような通知が表示されます。

PolaSma_DoCoMoSIM01

この状態で既に通話は可能ですが、データ通信はまだできません。「Change」をタップします。

PolaSma_DoCoMoSIM02

「Data connection」をタップ。

PolaSma_DoCoMoSIM03

「DOCOMO」をタップします。これでデータ通信としてDoCoMoのSIMが使えるようになります。次にアクセスポイント(AP)の設定をします。「設定 → 無線とネットワーク → その他 → モバイルネットワーク → アクセスポイント名」をタップします。

PolaSma_DoCoMoSIM04

「mopera」や「BIGLOBE 3G」「bmobile」などはじめから多くのAPに対応していますので、該当のものを選択すればよいのですが、ここで問題が一つ。

「spモード」でデータ通信ができない。

ここで「メニュー」から「新しいAPN」で「spモード」の設定を追加することはできるのですが、「spモード」はDoCoMoの端末でしか使えないように制限されています(←知りませんでした)。DoCoMo側で対応してくれれば嬉しいのですが・・・

僕は昔から「mopera U」の契約があったので事なきを得ました。上の画面で一番上の「mopera (mopera.net)」で接続できます。中段あたりにある「docomo (mopera.net)」でも同様です。「mopera U (Bizホーダイ)(mpr2.bizho.net)」や「doocomo (mopera.flat.foma.ne.jp)」では接続できませんでした。

「ISPセット割」を使えばメールアドレス(@mopera.net)付き「spモード + mopera U スタンダードプラン」で月額500円。メールアドレス無しなら「spモード + mopera Uライトプラン」で月額300円です。ドコモメールを使わなければ「mopera U」の契約だけで済みますが結局値段は変わりません。

mopera U | ドコモのデータプラン対応のインターネット接続プロバイダ
ISPセット割

SIMフリー端末で「ドコモメール」を使う方法

普段ドコモメール( @docomo.ne.jp )を使っている方であれば、通常デフォルトで入っている「ドコモメール」というアプリを使いますが、「PolaSma」をはじめ、DoCoMo端末以外には入っていません。また上述の通りSIMフリー端末では「spモード」での接続もできません。

準備:「docomo ID」の発行

DoCoMo公式で「ドコモメールのマルチデバイス利用」というサービスがあるのでコレを使います。

ドコモメールのマルチデバイス利用
◆マルチデバイスでのご利用方法 | サービス・機能 | NTTドコモ

ただ設定方法がやや複雑です。上のサイトで紹介されているのは、当然ながらDoCoMo端末から行う設定方法となります。DoCoMo以外の端末、またはPCから設定する場合はブラウザから「docomo ID」にアクセスします。

docomoID_SiteTop01

画面右上、もしくは下部にある「新規発行」から設定しましょう。

DoCoMo端末を使って「dメニュー」から行うこともできます(要「spモード」接続)。

dメニュー サイトトップ

サイトトップ右上の「お客様サポート → サービス・メールなどの設定 → メール設定 → 3.設定確認>docomo ID利用設定確認 」から設定できますが、エラーが表示される場合があります。下記サイトを参考にして「電話番号でログイン」を選択すれば回避できると思います。

参考:docomo IDの利用登録時に「docomo ID認証時はご利用いただけません」と表示されてしまう場合の対処法 | juggly.cn

利用方法1:ドコモメール(ブラウザ版)を使う

ドコモメール(ブラウザ版)_SiteTop01
ドコモメール(ブラウザ版) | NTTドコモ

頻繁にやりとりをしないのであればこれでも十分です。「docomo ID」でログインすればすぐ使えます。スマホ版が無いのでPCからでないと見難いかもしれませんが・・・

利用方法2:Android標準の「メール」を使う

「メール」以外でも「K-9 Mail」など他のメールクライアントアプリを使っても良いでしょう。

設定方法はコチラを参考にして下さい。
参考:ドコモメールアプリ以外のメールソフトでのご利用方法 | サービス・機能 | NTTドコモ

ここでは「メール」を使った設定方法を紹介します。アプリを起動して「アカウントの追加」をします。

メール_アカウントセットアップ01

「メールアドレス」にドコモメールのアドレス(●●●@docomo.ne.jp)を、「パスワード」に「docomo ID」のパスワードを入力します。

メール_受信設定01

受信設定です。自動入力されていますが「ユーザー名」が「docomo ID」のユーザー名になっているか確認して下さい。

「IMAPサーバー」は imap.spmode.ne.jp を。

「ポート」は 993 となります。

「セキュリティの種類」は大方大丈夫だとは思いますが SSL/TLS にしておいた方が安心ですかね。

メール_送信設定01

送信設定も受信設定同様、「ユーザー名」を確認。

「SMTPサーバー」は smtp.spmode.ne.jp を。

「ポート」は 465 となります。

以上で「ドコモメール」の送受信ができるようになりました。

しかし残念ながら「プッシュ通知」に対応していません。一応設定から「受信トレイの確認頻度」を変更することはできます。

メール_受信確認頻度設定01

まぁ、余程メールでリアルタイムのやりとりしない限り問題ないとは思います。今は「LINE」などのメッセンジャーアプリを使う方が普通ですしね。

利用方法3:無理やり「ドコモメール」アプリをインストール(要root)

どうしても「ドコモメール」で「プッシュ通知(リアルタイムで受信)」にこだわる方はコチラ。コチラの記事をおさらいして「PolaSma」をRoot化して下さい。
トイザらスでSIMフリーキッズスマホ「PolaSma」を買ったので早速Root化したって話 | mogi2fruitsどっとねっと

再三申し上げますがRoot化は自己責任でお願いします。

「ドコモメール」のインストール方法で参考にした記事はコチラ。
Nexus5やNexus7などのSIMフリー端末でドコモメールアプリのapkをインストールしてプッシュ受信させる方法。 – Android(アンドロイド)おすすめアプリ・カスタムニュース|AndroidLover.Net

記事を参考にココから必要なファイルをダウンロードして下さい(いつ無くなるか分かりません)。ZIPファイルを解凍すると以下の4つのapkファイルが確認できます。

・DcmWapPushHelper.apk
・DocomoIdManager.apk
・jp.nttdocomo.carriermail-2.apk
・SPModePushNotifier.apk

やり方を引用します。

Nexus5やNexus7でドコモメールアプリをプッシュで受信するための手順は以下の通りです。

1.DcmWapPushHelper.apk、DocomoIdManager.apk、SPModePushNotifier.apkを/system/app/にコピー
2.3つのapkファイルのパーミッションを変更
3.ドコモメールアプリのインストール
4.docomo IDの設定

ファイルの移動、パーミッションの変更には「Root Explorer」や「ES ファイルエクスプローラー」などRoot権限が使えるファイラーが必要です。該当ファイルのパーミッションは「rw-r-r」に変更します。「Root Explorer」を使った場合はこんな感じ。

RootExplore_パーミッション変更01

システムファイルはパーミッションをきちんと設定してあげないとエラーが起こります。

以上の設定が終了したらファイラーから「jp.co.nttdocomo.carriermail-2.apk」をタップしてインストールします。予め端末の「設定 → セキュリティ」から「提供元不明のアプリ」にチェックを入れておきましょう。

アプリを起動してメニューから「メール設定 → Wi-Fi・docomo ID設定 → docomo ID設定」からID設定を行います。認証に時間がかかったりいつまでも終わらない、エラーが表示されるなどありますが、一度IDを手入力してしまえば端末にIDを紐付けすることができます。「マイ アドレス」が自分のメールアドレスになっているかどうかも確認しておきましょう。

ドコモメール_メール設定01

以上で「ドコモメール」を非公式にインストールして使えるようになりましたが、何故か「プッシュ通知」をしてくれないのでもう一工夫しました。以下のアプリをインストールします。

CosmoSia(デコメ対応メールアプリ)
カテゴリ: 通信
Google Playで詳細を見る

プラグインで絵文字にも対応!

キャリア絵文字表示プラグイン
カテゴリ: 通信
Google Playで詳細を見る

「CosmoSia」単体では「ドコモメール」の受信はできませんが、「ドコモメール」がインストールされた状態であればこのアプリが「プッシュ通知」してくれます。

「ドコモメール」アカウントの設定方法は以下の記事が参考になります。
参考:徒然覚書: ドコモメールに対応したメールアプリCosmoSiaを設定する

これで「Polasma」(他SIMフリー端末)での「ドコモメール」のインストールして受信を「プッシュ通知」させることができました。

ま、僕はほぼGmailしか使ってませんが・・・

あとがき

以上でSIMフリーキッズスマホ「PolaSma」をDoCoMoSIMで使う設定は終了です。お疲れ様でしたm(_ _)m

「ドコモメール」を使うためにかなり難儀しましたね・・・

ホントはGmailに集約できれば一番いいし、ドコモメール側でGmailに自動転送設定できれば最高なんですが、今のところ無理なようです。一応やろうと思えば常時起動しているPCのメールクライアントを使ってGmailに転送することもできますが、僕はWEBメールしか使わないので辞めました。

電話・メールについては一通り「PolaSma」でできるようになったので、晴れて普段使いできるようになりました。

非LTEではありますが機種変更検討中の方の参考になれば幸いです。

[milliard]
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