書評 : 秒速で10億円稼ぐありえない成功のカラクリ (著:与沢翼)

公開日:  最終更新日:2014/02/10

予め言っておくけど、僕は信者でもアンチでもない。

著者が自分のアパレル会社の倒産からこれまでどのようにして稼いできたかは、前作でも書かれている通りである。前作では「秒速で1億」だったが。

ものすごく簡単に言えばアフィリエイトがその手法になるのだけれど、僕には売っている商材がどうも好きになれない。

とはいえアフィリエイターが広告屋ならば、広告そのものが仕事であって依頼主の商材など気にするところではない。如何に売って、如何に稼ぐかが焦点なのだから。

それを踏まえた上で、稼いでいる人間の頭の構造に興味があるから読んでいるのである。さらに言えばこの本はイベントで貰ったものだ。

で、内容について。

この本は「与沢翼とはどういう人間なのか?」を自ら解説している本である。
著者は物書きを生業にしているわけではないので、ビジネスマインドを通して自分を表現しているのだ。

タイトルで誤解を招くと思うのだけれど、「カラクリ」と言っても「手法」をこと細かに説明しているわけではない。
帯に「決して、悪用しないで下さい。」などと煽るようなことが書かれているが悪用しようがない。
どちらかと言えば自己啓発本であり、その手の本を読んでいる人ならば聞いたことがある内容も含まれるだろう。
逆に読んでいないならば、この中でほぼ網羅しているのでこれ一冊で十分かもしれない。
内容によっては一般的に知られているものに反することも書かれているから、新たな発見もあるかもしれない。
経営判断、人心掌握、お金そのものに対する捉え方など色々と書かれているが、もちろん全部が全部全員に当てはまることではない。
しかしながら参考になる部分も大いにあるように思う。

最終的な結論は「やる=実行する」というところに落ち着く。
それが分かってからは自己啓発本はあまり読まなくなってしまったのだが。

金儲け自慢の本ではないので、アンチの方も一読してみても良いのではないかと思う。
何事も一方からだけ見ていては正しい判断などできやしない。
信者になるかアンチになるか、正しいのか間違っているのかは結局は個々で各々判断するしかないのだから。

[milliard]
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