世界一受けたいお金の授業 [Kindle版](著:和仁 達也)

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Kindle冬のセールで400円で購入。通常800円。
最近は他の電子書籍サービスがセールするとKindleも追従してくれるので大分買いやすくなりましたね。ありがたいことです。価格面も含めこういった対応の早さにおいても電子書籍の(紙に対する)優位性がますます高まっているように感じます。

さて本書は投資や節約術など、お金のリテラシーを高めようって話ではありません。
個人なら家計簿、会社なら決算書の読み方、あのお店はどれくらい儲かっているのか?など経済を読み解く基礎を身につけるための本です。

決算書の読み方となると「何だか専門的で難しそう」ってイメージがありますが、なんら専門用語なども使われていませんし、イラスト付きで分かりやすいです。タイトルの通り授業形式で話が展開するので、初心者が抱きやすい疑問にも先回りしてくれています。

会計簿であれ決算書であれ、お金の入口から出口までの流れを一覧にしたものであることに変わりはありません。なぜ難しく感じてしまうかと言えば、普段聞き慣れない言葉や見慣れない表が登場するからです。本書では言葉からではなく、図(ブロックパズル)から入るのでお金の流れを瞬時にイメージすることができます。

もちろんそれだけで専門家並みに読み解けるわけではないけれど、まずは「イメージすることができる」ところが大事でしょう。少なくとも「難しそう」ってだけで理解を諦めてしまってはもったいないし、仕事や生活の上ではいずれにせよ必須となる知識なのだから、いつかどこかで覚えなければならないことです。

はじめから全てを完璧に理解できるわけではないしその必要もない。しかしはじめの一歩目がなければ二歩目も無いし、いつまでも理解できていない「今のまま」である。

そういった意味では本書は入門書として敷居も低く取っ付きやすいですね。お金の流れを理解するのに専門用語の勉強から始める必要もないし、言葉などは使っている内に、もしくは使いながら覚えていくものでしょう。とにかく苦手意識を無くすことが第一。パッと見て大枠を理解する。まずはそれで十分。

逆にある程度理解出来ている人には物足りないかもしれません。しかし教育の立場にある人ならば教え方の勉強になるでしょう。自分が「知っている」ということと他人に「教える」ことはまた別の問題です。ここでも本書の授業形式がそのまま役に立ちますね。

あるいは「知っているつもり」でもそもそも見方が間違っているかもしれません。知識だけはあるけれど実際には上手く活用できていなかったり。「木を見て森を見ず」ですね。改めて大枠を見つめ直すのも良いかもしれませんね。

[milliard]
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