さよなら iTunes、そして Windows Media Player ~ 音楽CDリッピング・ID3タグ編集・再生プレーヤー軽量アプリまとめ ~
予め確認しておきますが、少なくとも現時点(2015年3月)で「購入またはレンタルしたCDをパソコンにコピーする行為」自体は違法ではありません。ただし「私的使用のための複製」の範囲内での話です。
参考:平成24年10月から著作権法が変わりました 販売または有料配信されている音楽や映像の「違法ダウンロード」は刑罰の対象となりました:政府広報オンライン
参考:音楽CDの利用について Q&A集 コピー編
レンタルCDをリッピングして、必要ならばタグ(ID3タグ – Wikipedia)を編集し、パソコンで管理・再生するために、Windows標準の Windows Media Player(以下WMP)や iTunes を使っている方も多いと思います。
どちらも使いやすいとは思いますが、多機能であるがゆえに”重い”のが難点です。ならばそれぞれ単機能の軽量アプリに絞った方がPCへの負担もかからないでしょう。だいたいPCを使っていれば複数のアプリを立ち上げてそれぞれながら作業していることの方が多いでしょう。PCに余計な負担をかけて作業を妨げたくはありません。
そこで今回は音楽CDリッピング、ID3タグ編集、音楽再生それぞれのおすすめ軽量アプリとその設定を備忘録としてまとめてみました。参考になれば幸いですm(_ _)m
目次
音楽CDリッピング:Exact Audio Copy(EAC)
公式:Exact Audio Copy
参考:Exact Audio Copy – k本的に無料ソフト・フリーソフト
高機能CDリッピングソフト。トラック毎、あるいはCD丸ごとイメージファイル(イメージファイルとは? – k本的に無料ソフト・フリーソフト)として保存、CDデータの取得、CDメディアへの書き込みができます。標準機能ではトラック毎のリッピングはWAVEファイル(WAV – Wikipedia)しか選択できませんが、外部エンコーダ(エンコード – Wikipedia)を利用することでMP3などに変換して取り込むこともできます。
海外ソフトですが、参考サイトにあるように日本語化することができます。日本語化についてはこちらのサイトが詳しいですね ▼
MP3に変換したい場合はこちらを参考に ▼
LAMEとはMP3へ変換するエンコーダです(LAME – Wikipedia)。
EACの設定からリッピング時の保存先、ファイル名なども指定できます。例えば保存先のファルダ構成を「ミュージック → アーティスト名 → アルバム名」とするなどです。
iTunesでリッピングすると、複数のアーティストが参加しているコンピレーション・アルバムの場合にフォルダがごちゃごちゃになります。まぁ設定である程度直せますが・・・ EACならフォルダが複数に分かれることはありませんし、リッピング時に手動でも直せるのでこの心配はありません。
WMPでリッピングするとトラック名が英語でもなぜか全角になったりしますが、EACなら、というかfreedb(freedb – Wikipedia)ならまずそんなことも無いですし、必要ならその場で手動で直せます。仮にfreedbにデータが無くても入力はかなり楽です。
カバージャケットも取得してくれます。自分で探してきてドラッグ&ドロップしてもOKです。個人的には、標準だと取得しても250×250とサイズが小さいことが多いので、大きいサイズに変更しています。
リッピングに関してはEACだけで必要十分ですね。
【2017年6月17日追記】
取得した日本語のタグ情報が文字化けする問題の対処を追記しておきます。以下のサイトを参考にしました↓
参考:Exact Audio Copy(EAC)でfreedbを使うと文字化けする問題 – さわっても熱くない花火
ID3タグ編集:MP3TAG
公式:Mp3tag – the universal Tag Editor (ID3v2, MP4, OGG, FLAC, …)
参考:Mp3tag – k本的に無料ソフト・フリーソフト
参考:MP3TAGの使い方(1)インストール編 | MellowのRadioBlog
日本語化:Mp3tag | 日本語化工房
リッピングの際に間違ったタグになってしまったとか、後から編集したい場合はコレ使います。freedbやAmazonからデータを取得することもできて便利です。
再生プレーヤーの中には、ID3タグのバージョンによって日本語が文字化けしてしまうこともあります。大抵の場合「(プレーヤー名) 文字化け」なんかで検索すると、ID3タグのどのバージョンで文字化けが発生し、どのバージョンならきちんと表示されるのか調べられると思います。MP3TAGを使えばコレを一発で変換することもできます。
再生プレーヤー:VLC・MPC-HC(Media Player Classic – Homecinema)
MPC-HC(Media Player Classic – Homecinema)
公式:Home · MPC-HC
参考:Media Player Classic – Homecinema – k本的に無料ソフト・フリーソフト
参考:ブルーレイも再生できるフリーソフト: MPC-HC (Media Player Classic Home Cinema)
VLC
公式:VideoLAN – オープンソースのビデオフレームワークであるVLCメディアプレイヤーの公式ホームページ
参考:VLC media player – k本的に無料ソフト・フリーソフト
参考:『VLC』に隠れた4つの便利機能 | ライフハッカー[日本版]
再生プレーヤーに関してはVLCとMPCのどちらも甲乙付けがたいですね。どちらも多くの動画コーデック(コーデック – Wikipedia)を内蔵した動画プレーヤーとして有名ですが、音楽再生でも軽快に使うことができます。
iTunesやWMPだとアーティストやアルバム単位で管理していますが、そもそもユーザーがフォルダでキチンと管理していれば、フォルダを指定して再生した方が楽な場合もあります。フォルダ単位で再生するならVLCもMPCもどちらも使いやすいです。
ライフハッカーさんの記事で初めて知りましたが、VLCはPCデスクトップ録画や動画変換機能なんてあったんですね。へぇ~♪
動画再生で言えば多機能なVLCに軍配が上がるでしょう。アプリをあまり増やしたくなければVLCだけで良いかもしれません。ただ音楽再生時についてはMPCの方が個人的には好みです。
あとがき
今回のような音楽関連に限らずですが、何でもできる高機能アプリより、機能を絞った単機能アプリの方がやはり使いやすいです。アプリ容量も少ないので助かります。
上で紹介している「k本的に無料ソフト・フリーソフト」は老舗ですが、「Vector: ソフトライブラリ&PCショップ – 国内最大級の フリーソフト ダウンロードサイト」のように他にもフリーソフトを紹介しているサイトは多くあります。普段使用しているアプリでも新たな機能が実装されていたり、もっと便利なアプリを発見したりできるかもしれません。たまに見直してみるのも良いかもしれませんね。
それでは良いPCライフを♪