Xubuntu 入れたらやることリスト:個人的初期設定とインストールしたおすすめアプリ
公式:Xubuntu
ダウンロード:Get Xubuntu « Xubuntu
何かとXubuntuをクリーンインストールすることが多いので、個人的に使いやすい初期設定とかインストールしたアプリなどをまとめておきたいと思います。今回インストールしたXubuntuのバージョンは「xubuntu-16.04.1-desktop-amd64.iso」です。
確認:16.04のプリインストールアプリ一覧
書き出すのも面倒なんで画像で。ファイラーで「/usr/share/applications」を開いたトコロです。
日本語入力に「fcitx-mozc」、日本語フォントに「Google Noto Fonts」、ブラウザは「Firefox」、オフィスソフトに「LibreOffice」、などなど初期状態で日本語環境も整っていますし普通にデスクトップPCとして使う分にはまず困ることは無いと思います。
Ubuntu Japanese Team のレポジトリ・パッケージの追加
公式:Ubuntuの日本語環境 | Ubuntu Japanese Team
16.04なら上述の様にデフォルトで困ることも無いので個人的には必要ありませんでした。16.04以前なら日本語環境を楽に整えられるので便利です。
wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-ja-archive-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add - wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-jp-ppa-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add - sudo wget https://www.ubuntulinux.jp/sources.list.d/xenial.list -O /etc/apt/sources.list.d/ubuntu-ja.list sudo apt-get update sudo apt-get upgrade sudo apt-get dist-upgrade (←Ubuntuを新しいバージョンにアップグレードした場合) sudo apt-get install ubuntu-defaults-ja
ちなみに、「Google Noto Fonts」と「fcitx-mozc」は以下のコマンドでインストールできます。
sudo apt-get install fonts-noto-cjk (←日本語のみ) sudo apt-get install fcitx-mozc
システム設定
タッチパッドのタップによるクリック動作の無効化
文字入力中に誤動作がひどいので無効化します。
メニュー → 設定 → マウスとタッチパッド
「デバイス」でタッチパッドを選択し、「タッチパッド → タッチパッドをタップでクリック」のチェックを外します。
メニュー(Whisker Menu)のショートカットキーを設定する(Windowsキーでメニューを開く)
参考:Ubuntu Xixón: Xubuntu: Open Whisker Menu with the Windows key
Windowsだと「スタート」メニューは[Windowsキー]で開きます。Xubuntuでは以下の様に設定します。
メニュー → 設定 → キーボード → アプリケーションショートカットキー → コマンド:xfce-popuo-whiskermenu の右にある「ショートカット(初期設定ではCtrl+Esc)」をダブルクリック → 設定したいキーを押下(ここではWindowsキー(Super L)とする)
ちなみに「全てのウィンドウを最小化」は「Ctrl+Alt+D」ですが、これを変更する方法は分からず。できれば「Windowsキー+D」にしたいんですが・・・
パネルの時計表示を「年/月/日(曜日) 時間(24H)」に変更する
参考:date – コマンド (プログラム) の説明 – Linux コマンド集 一覧表
標準だと「28 8月, 11:30」のように「日 月, 時間(%d %b, %H:%M)」となっていて見づらいのでこれを以下の様に変更します。
パネルの時計を右クリック → プロパティ → 時計のオプション → カスタム から、
「〇〇〇〇年〇〇月〇〇日(曜日) 時:分」としたい場合は「%Y年%B%d日(%a) %H:%M」などとする。
マルチブート環境のWindowsの時間のズレを修正&サーバーをNICTに変更
参考:Ubuntu 16.04 LTSをインストールした直後に行う設定 & インストールするソフト
sudo timedatectl set-local-rtc true sudo sed -i 's/#NTP=/NTP=ntp.nict.jp/g' /etc/systemd/timesyncd.conf
ユーザーディレクトリ名を英語名に変更
env LANGUAGE=C LC_MESSAGES=C xdg-user-dirs-gtk-update
「Don’t ask me this again」にチェックし、「Update Names」を選択します。
自動起動するアプリケーションの設定
メニュー → 設定 → セッションと起動 から編集します。
インストールしたアプリ・パッケージ
システム
ubuntu-restricted-extras
Flashプラグイン他コーデック等をまとめてインストールできます。
sudo apt-get install ubuntu-restricted-extras
もしくは以下のサイトからダウンロードできます。
ダウンロード:Index of /Linux/ubuntu/pool/multiverse/u/ubuntu-restricted-extras
Gdebiパッケージインストーラ
Debファイルからインストールする場合は、標準の「ソフトウェア」より軽量で良い。
sudo apt-get install gdebi
Synapticパッケージインストーラ
やはり標準の「ソフトウェア」より軽量で探しやすい。
sudo apt-get install synaptic
Clipit
クリップボードの管理。コピペ支援アプリ。デフォルトで自動起動します。
sudo apt-get install clipit
GNOMEディスクユーティリティ(gnome-disk-utility)
本家UbuntuやLubuntuだとプリインストールされているディスク(ドライブ)管理アプリ。データ保存用に別パーティションを作っている場合など、OS起動時に自動マウントしたい時に重宝します。GoogleドライブやDropboxで自動同期するディレクトリがOSと別パーティションの場合など、コレがあると設定も楽です。
sudo apt-get install gnome-disk-utility
Grub Customizer
GUI操作でGRUBを編集できます。下手にシステムファイルを弄るより安全です。
sudo add-apt-repository ppa:danielrichter2007/grub-customizer sudo apt-get update && sudo apt-get install grub-customizer
Gparted
内蔵パーティション構成を変更・確認したり、外部メディアのフォーマットなどが楽。ライブ起動時にはインストールされているのに、OSのインストール後は消えている謎。
sudo apt-get install gparted
BleachBit
公式:Clean Your System and Free Disk Space | BleachBit
ダウンロード:Download BleachBit for Linux | BleachBit
キャッシュやクッキーや履歴など、不要なファイルを削除してディスクスペースを確保できます。以下のコマンドでもインストールできますが、最新版を使うなら公式サイトからダウンロードしましょう。
sudo apt-get install bleachbit
Brasero
公式(?):Apps/Brasero – GNOME Wiki!
ダウンロード:Index of /sources/brasero
CD/DVD書き込み・ディスクのコピーなどGUI操作で可能。コマンドでインストールするなら以下の通り。
sudo apt-get install brasero
VirtualBox
新しいOSを試すときはまずコレ。以下のコマンドでインストールもできますが、最新版を使うなら公式サイトからダウンロードしましょう。
sudo apt-get install virtualbox
WINE
公式:WineHQ – Run Windows applications on Linux, BSD, Solaris and Mac OS X
参考:Ubuntu – WineHQ Wiki
ダウンロード:wine Download (DEB, RPM, TGZ, TXZ)
どうしてもWindowsアプリが使いたいときはコレ。ただしバージョンによって動いたり動かなかったりするので、過信はできません。
上記参考ページにインストール方法は書いてあるのですが、以下のコマンドの方が楽です。この場合「安定板」がインストールされるようです。
sudo add-apt-repository ppa:ubuntu-wine/ppa sudo apt-get update sudo apt-get install wine
決まったバージョンをインストールしたい場合は、上記ダウンロードページから該当のDebファイルをダウンロードして下さい。
WINE単体でインストールするより、後述する「PlayOnLinux」を使った方がWINEをバージョンごとに管理できるのでおすすめです。
PlayOnLinux
公式:Home – PlayOnLinux – Run your Windows applications on Linux easily!
WINEを前提として、Windowsアプリのインストールを容易にし、管理できるアプリ・・・と言ったら良いのでしょうか? PlayOnLinux上からWindowsアプリをインストールした場合、自動的にそれに合ったバージョンのWINEをインストール・起動してくれるので成功率は高いです。「トップページ → Download → Ubuntu」からDebファイルをダウンロードするか、以下のコマンドで最新版がインストールできます。
wget -q "https://deb.playonlinux.com/public.gpg" -O- | sudo apt-key add - sudo wget https://deb.playonlinux.com/playonlinux_trusty.list -O /etc/apt/sources.list.d/playonlinux.list sudo apt-get update sudo apt-get install playonlinux
・・・が、筆者の環境が悪いのか最新版では不具合が出てしまいました。バージョン4.2.2だと上手く起動できたので、以下のサイトからダウンロードして下さい。
ダウンロード:PlayOnLinux scripts repository – PlayOnLinux – Run your Windows applications on Linux easily!
Xubuntu で Kindle for PC を起動した記事も書いてますので、参考までに。
インターネット(ブラウザ・クラウドストレージ他)
Chrome・Vivaldi・Opera
それぞれ公式サイトからダウンロードした方が、最新版ですし導入も楽です。64bit版が別に用意されていることもありますので注意しましょう。
公式:パソコン版 Chrome
公式:ブラウザ | 高速で安全な Web ブラウザ | 無料でダウンロード | Opera
公式:友人たちのための新しいブラウザ
google-drive-ocamlfuse(Googleドライブ)
UbuntuでGoogleドライブを無料で使うならおすすめ。インストール方法や使い方は上記過去記事を参照して下さい。
Dropbox
公式:Dropbox
ダウンロード:インストール – Dropbox
公式でLinuxに対応する数少ない貴重なクラウドストレージサービスの一つ。
TeamViewer
公式:TeamViewer – リモートサポート、リモートアクセス、オンラインコラボレーション、オンラインミーティング
Windows、Linux、Mac、Android、ChromeOS、iOS、WindowsApp、BlackBerryに対応するリモートデスクトップアプリ。難しい設定も無いのでおすすめです。
JDownloader
公式:JDownloader.org – Official Homepage
Linuxで使える数少ないダウンロード支援アプリ。ChromeやFirefoxとも連携できます。
公式サイトからインストーラー(.sh シェルスクリプト)をダウンロードし、以下のコマンドで実行・インストールします(インストーラーファイルが「Download」にある場合)。
sudo sh ./Downloads/JD2Setup_x64.sh
ClipGrab
公式:ClipGrab – YouTubeなどの動画サイトから、動画をダウンロード & 変換
公式サイトのタイトル通り、動画をダウンロードできる専用アプリです。探せばChromeの拡張機能や、Firefoxのアドオンでも同じようなモノがありますが、スタンドアローンで動かしたい時はどうぞ。
sudo apt-add-repository ppa:clipgrab-team/ppa sudo apt-get update sudo apt-get install clipgrab
マルチメディア(動画・音楽・画像)
VLC
公式:VideoLAN – オープンソースのビデオフレームワークであるVLCメディアプレイヤーの公式ホームページ
ローカルに保存した動画や音楽、DVD、ストリーミングの再生に対応、ついでにマルチプラットホームでWindowsやAndroidでも使えます。
sudo apt-get install vlc browser-plugin-vlc (※browser-plugin-vlc は必要に応じて)
GIMP
公式:GIMP – GNU Image Manipulation Program
画像編集アプリ。Windowsでもお世話になっている。公式サイトからダウンロード、またはコマンドで以下。
sudo apt-get install gimp
Rhythmbox
公式(?):Apps/Rhythmbox – GNOME Wiki!
音楽再生だけならデフォルトの「Paroleメディアプレーヤー」でも「VLC」でもいいけれど、コチラはCDリッピング機能も使えるし、音楽聞くならやはり専用アプリの方がUIが良いですね。
sudo apt-get install rhythmbox
EasyTAG
公式(?):Apps/EasyTAG – GNOME Wiki!
公式(?):PPA for David King : David King
MP3タグ編集アプリ。リッピング時にうまく取得できなかった時に使えます。
sudo add-apt-repository ppa:amigadave/ppa sudo apt-get update sudo apt-get install easytag
HandBrake
公式:HandBrake: Open Source Video Transcoder
動画変換アプリ。対応形式も多いし、マルチプラットホームでWindowsやMacにも対応。
sudo add-apt-repository ppa:stebbins/handbrake-releases sudo apt-get update sudo apt-get install handbrake-gtk
あとがき
Linux入門用としてなら本家UbuntuよりXubuntuの方が軽量でおすすめです(一昔前のネットブックとかだとちと重いですが・・・)。UIもWindowsに近いですしね。今回紹介したアプリがあればほとんど不便は無いでしょう。
前回、前々回の記事と合わせてやりたいことはほぼ書けました。これでもうクリーンインストールのたびにネットで情報収集しなくて済みそうです。やれやれ・・・