Kindle for PC が日本語に対応したので早速 Linux(Ubuntu) で動かしてみた
【2016年8月29日追記】
Ubuntuのバージョンが16.04だとこの記事の方法でできないかもです・・・
Xubuntu16.04での成功例を記事にしましたのでコチラも参考にして下さいm(_ _)m
以下の記事は執筆当時のままです。
ようやく「Kindle for PC」が日本語に対応してくれましたね♪
このブログでもこれまで「PCでKindkleシリーズ」としてなんとかPCで読んでやろうと四苦八苦した奮闘記(?)を書いてきました。
BlueStacksやGenymotionなどのAndroidエミュレータを使ったり、Android-x86をPCやVirtualBoxにインストールしたり・・・
もうそんな手間かける必要もなくなったんですね。公式サイトからダウンロード、インストールするだけです。
しかし現況Windows版しかないようです。Mac版はいずれ登場するでしょうが、他の多くのアプリがそうであるように、Linux版はなかなか期待できそうにありません(←被害妄想)
【2015年2月16日追記】
Macも対応しましたね・・・
そこで今回はLinuxの中でも代表的なUbuntuで「Kindle for PC」が動くかどうか検証してみました。結果として起動できたので宜しければ参考にして下さいm(__)m
なお、今回使用しているUbuntuのバージョンは14.04(Trusty Tahr)、Wine(後述)のバージョンは1.7となります。
準備:Wine のインストール
公式サイト:WineHQ – Run Windows applications on Linux, BSD, Solaris and Mac OS X(英語)
Wineについての詳細は「WineHQ – About Wine」をご覧下さい。簡単に説明するとLinux上でWindowsアプリケーションを動かせるようにするアプリ(互換レイヤ。エミュレータとは言わないらしい)です。
ダウンロード、インストールの方法は「WineHQ – Installing the latest Wine on Ubuntu」に書いてあります。
一つは「Ubuntu ソフトウェアセンター」でPPAを追加して、ダウンロードページの該当リンクをクリックする方法。
あるいは「端末」からコマンドラインでインストールする方法です。コマンドは以下の通り。
sudo add-apt-repository ppa:ubuntu-wine/ppa ※パスワードの入力 sudo apt-get update sudo apt-get install wine1.7 ※Wineのバージョンが1.7の場合
コチラの方が手っ取り早いですね。
Wineの設定は「Wine 設定」から。その他Windowsアプリのインストールやコーデック、DLLの導入は「Winetricks」から行いますが、説明は割愛します。今回の場合特に設定の必要はありません。
Kindle for PC のインストール
Amazonの公式サイトからWindows版をダウンロードします。ファイル名は「KindleForPC-installer.exe」です。
ファイラー(標準だと「ファイル(Nautilus)」)で該当ファイルを「右クリック → 別のアプリで開く → Wine Windowsプログラムローダー」で選択、起動します。
Wineが初回起動時の場合、初期設定で少し時間がかかります。その後Wine上に「Kindle for PC」がインストールされます。
起動方法①:デスクトップのショートカットから起動する
WineでWindowsアプリケーションをインストールすると、デフォルトの設定で、そのアプリのショートカットがデスクトップに表示されます。ダブルクリックするか、「右クリック → Wine Windowsプログラムローダー」で起動できます。
「Kindle」と「Kindle.lnk」の2つのショートカットがありますが、どちらでも大丈夫です。
起動方法②:Dashから起動する
「Dash」から「kindle」と入力すればアプリの候補に出てきますので、そこから起動できます。
起動方法③:実行ファイルから直接起動する
ファイラーから実行ファイルを「右クリック → 別のアプリで開く → Wine Windowsプログラムローダー」で直接開きます。
Wine上でWindowsアプリケーションをインストールした場合、インストール先は以下の場所になります。
/home/ユーザー名/.wine/drive_c/Program Files (x86)/Amazon/Kindle/Kindle.exe
※PCが32bitか64bitかで「Program Files (x86)」が単に「Program Files」になるかもしれません。
「.wine」は隠しフォルダ(ディレクトリ)になるので設定から見えるようにしておきましょう。
起動方法④(その他):Synapseから起動する
アプリランチャーとしても使える検索アプリ、SynapseをUbuntuにインストールしていれば、コチラからでも起動できます。
ダウンロード:Synapse Stable : “Synapse core team” team
上記サイトを参考にPPAを追加してインストールしましょう。
Kindle for PC の使い方
特に難しいことはありませんが簡単に。
初回起動時にAmazonのアカウント(メールアドレス)とパスワードを入力し、サインインします。
同期が自動で行われ、ライブラリ(全てのアイテム)が表示されます。手動で同期する場合は画面上の「ツール → 新しい本を確認して同期する」で同期できます。
書籍の右下に「雲↓」が表示されているのはクラウド上にある書籍です。「右クリック → ダウンロード」でPCにダウンロードすればオフラインで読むことができます。画面左の「ダウンロードしたアイテム」に追加されます。
ダウンロードした書籍を開いたところです。文字の大きさや表示範囲、背景の変更は画面上部のアイコンから行えます。Wine上でも問題ありませんでした。
スマホのKindleアプリやKindle端末(電子書籍リーダー)でその書籍を読んでいる途中であれば、書籍を「右クリック → 前回読んでいたページに移動」で続きから読むこともできます。
Amazonのサイトから Kindle for PC への配信方法
購入ページ画面右側にある「配信先」から「○○さんの Kindle for PC」を選択します。2台以上のPCにインストールしている場合は名前の最後に数字が付きます(端末名称変更方法は後述)。
今回は「「売り言葉」と「買い言葉」 心を動かすコピーの発想」を購入してみます。
購入直後のページです。「 [Kindle for PC へ移動] をクリックして、読書を開始してください。」と言われますが、Windowsとは違い、Wineでの起動はできません。PCから手動で起動しましょう。
起動すると「ライブラリ」が自動で更新され、「ダウンロードしたアイテム」に追加されます。新規購入した書籍は表紙の下に「新規」と書かれています。配信機能も問題ないようです。
Kindle for PC の端末名称の変更方法
名前を変えたい場合は「Kindle for PC」上ではできません。「Amazon.co.jp: コンテンツと端末の管理」から行います。
該当の端末をクリックし、下に出てきた端末名の右にある「編集」をクリック。ここで新しい名称を入力しましょう。PCやスマホなど複数の端末でKindleを利用している場合、これで分かりやすくなります。
あとがき
PCでKindleが読めるとなると、僕にとってAndroid-x86の存在意義がほぼ無くなってしまうんですよねぇ。ちょっと寂しかったり。
これでさらにKindle Cloud Readerも日本語対応してくれれば、OSも問わないから完璧なんだけどな。そうなればChromebookの購入も視野に入ってくるんだけどな・・・
Amazonさんの頑張りに期待します♪ 対応してくれたらAmazonで買うからさ(笑)