Amazon Fireタブレット(第5世代/2015年モデル)にGoogle Playストア をインストールする方法 & インストールしたアプリの検証
Amazonプライム会員なら実質4,980円の Fire タブレット(第5世代) が届いたので早速 Google Playストア をインストールした話。
このタブレットには「Android OS」を改変した「Fire OS」が搭載されているのですが、Google Playサービスは含まれていないため、Playストアからアプリをインストールすることができません。通常はAmazonアプリストアからインストールするのですが、やはりGoogleのPlayストアに比べるとアプリ数で劣ります。Playストアをインストールすることで、Androidスマホやタブレットで使い慣れたアプリをFireタブレットでも使うことができるようになります。
ただし、これで保証対象外になるかどうかは分かりませんが、こういった改造はあくまでも “自己責任で” お願いしますm(__)m
条件と下準備
PCにADBドライバーが導入されていること
ADBそのものについてはこちらを参考にして下さい ↓
参考:Android Debug Bridge (adb) とは? – Android 開発入門
ADBの導入についての詳細は省きます。簡単な導入ツールとしてこんなものもあります ↓
参考:[TOOL] [WINDOWS] ADB, Fastboot and Drivers -… | Android Development and Hacking | XDA Forums
今回紹介するツールでも導入できるみたいですね(後述)
Playストアをインストールするツールを入手する
ここから「Select a device」にある「Amazon Fire 5th gen」をクリックし、画面下部に表示される「Amazon-Fire-5th-Gen-Install-Play-Store.zip」をダウンロードして解凍します。
Fireの設定で「USBデバッグ(ADB)」を有効にする
「開発者オプション」の表示方法
「USBデバッグ(ADB)」を有効にする設定は「開発者オプション」で行いますが、標準では表示されていません。
「設定 → 端末オプション」を開き「シリアル番号」を”7回“連続タップすることで表示させることができます。
「USBデバッグ(ADB)」を有効にする
「開発者オプション」を開いたら中ほどの「デバッグ」にある「ADBを有効にする」をONにして下さい。
「USBデバッグ(ADB)」を有効にした状態でPCとUSBケーブルで接続するとタブレットにこのような画面が表示されます。「このコンピューターを常に許可」にチェックをすると、そのPCに接続した際は表示されなくなります。
Playストアをインストールする方法:ツールの使い方
Fireタブレットを「USBデバッグ(ADB)」でPCに接続した状態でPlayストアをインストールするツールを使用します。解凍したフォルダ内にある「1-Install-Play-Store.bat」を開きます。
この画面では接続されているデバイスを調べています。「○○○(シリアル番号) device」と表示されていれば、Fireが正常に認識されています。認識できていなければケーブルの確認(充電用ケーブルでは認識しません)、ADBドライバーが正常に機能していないなどが考えられます。
Fireが認識されていれば自動でこの画面になります。「2」と入力して[Enter]キーを押します。
※「1(ADB Driver Install)」は未検証です。
Fireで「ホーム」を見ると「Play ストア」(他「Google設定」)が確認できます。
「Playストア」他、Google関連アプリを起動すると、まず「Googleアカウントを追加」する画面になります。使いたいアカウントでログイン(サインイン)を済ませて下さい。
すぐに通知が来ると思いますが、まずは「Google Play開発者サービス」を更新します。
後は通常通り「Playストア」を使うことができます。
Amazon Fireタブレット(第5世代)にGoogle Playストアをインストールする方法は以上です。
お疲れさまでしたm(__)m
Playストアでインストールしたアプリと注意点
注意点
Playストアが使えるようになったおかげでより多くのAndroidアプリが使えるようになりましたが、いくつか注意点があります。
1.インストールできないアプリがある
Fireに限らずですが、使用している端末や利用している地域(国)によっては、インストールできないアプリもあります。
例えば今回の場合「Google+」はインストールできませんでした。
2.Fireタブレットの動作が重くなる
調子にのってたくさんのアプリをインストールすると、バックグラウンドで動作するアプリも増え、タブレットの動作が重くなります。使用目的を絞り必要なアプリだけ厳選した方が快適です。
低価格タブレットにしては性能は悪くないと思いますが、メモリ1GBはネックかもしれませんね。
3.カーナビアプリなど位置情報が必要なアプリは役に立たない
FireタブレットにGPSは搭載されていません。Googleの「マップ」はインストールこそできますが、現在地が補足できないので、ナビ代わりにはなりません。(場所やルートを調べることはできます)
以上を踏まえて、今回は以下のアプリをインストールしました。
インストールしたアプリ(検証)
日本語入力
標準の「Fireキーボード」も悪くはないのですが、こちらの方が使い慣れていますし変換能力が優れています。何より今回の「Playストアをインストールするツール」を導入すると、標準の日本語キーボードが削除されてしまいます!(後で分かった)
動画サービス
YouTubeとニコニコ動画はブラウザでも見れるのですが、タブレットでの操作であれば専用のアプリの方が操作性に優れています。dTVはインストールできても「端末が対応してません」とか言われないか心配でしたが、普通に見ることができました。これで動画サービスはバッチリですね♪
ちなみに「Hulu」と「Netflix」はAmazonアプリストアにもあります。
音楽サービス
音楽サービスはこれ一択です。定額購入しているので。
システム・ユーティリティ
コピペ支援アプリです。ネットで調べものなんかをしていると「いくつか前にコピーしたテキストを呼び出したい」ときがあります。このアプリはコピー履歴を保存してくれ、通知バーからすぐに呼び出せるので便利です。
タスクキラー系アプリはいくつもありますが、このアプリは節電機能など多機能なところがウリです。
Fireタブレットは独自の「Fireホーム」というホームアプリが使用されています。別途ホームアプリを導入することもできますが、これはこれで便利ですし、何よりこれ無くしてはFireらしくありません。ただウィジェットやショートカットが置けないのが難点です。
「SwipeUPランチャー」は「ホームボタンを上へスワイプ」することで、登録したアプリやショートカットを呼び出すことができます。「Fireホーム」を使用しつつ機能を補完することができます。
アプリの特定の機能だけ起動させるショートカットを作ることができます。例えば「設定」の中にある「WiFi」を直接起動させることも可能です。
このアプリと「スマホ最適化Plus」と「SwipeUPランチャー」を組み合わせ、どこからでもメモリ解放できるようにしておけば、いつでも動作を快適に保てます。
履歴やキャッシュ、ごみファイルやフォルダを削除してくれるアプリです。お好みで。「CCleaner」はPC版もあり老舗ですし、「全能ツールボックス(All-In-One Toolbox)」はより多機能です。
「設定 → ディスプレイ」でスリープするまでの時間やスリープしない設定はできますが、いちいち手間がかかってしまいます。このアプリは通知バーからワンタップでON/OFFすることができます。アプリごとの設定もできるので「普段は指定した時間でスリープするけど、このアプリを起動しているときはスリープさせない」ということもできます。
ブラウザ
Fire標準の「Silkブラウザ」も軽快で使いやすいですが、PCやスマホとの連携(ブックマークや履歴など)を考えると「Chrome」が便利かと思います。「Firefox」や「Opera」でもいいですね(動作確認済み)。
このブラウザを使う利点は「Flashをサポートしている」ことと「強制的にPCサイトを見ることができる」ことです。スマホ用のブラウザだと設定で「PC表示」にしてもWEB側でスマホ表示にしちゃうことがあるので完璧じゃないのです。
同じようなブラウザで「Puffin Web Browser」というものもありますが、こちらは起動できませんでした(インストール自体は可能)。
その他動作検証済みアプリ
「OneDrive」「Microsoft Word」「Microsoft Excel」が使えるので、仕事でも活かせそうですね。ただSIMが使えないので別途ネット接続環境が必要ですが。
「Gmail」もOK。WEB版より使いやすいです。
「Chrome リモート デスクトップ」も使えます。7インチの画面は微妙ですが、PC作業が必要になったときは重宝するでしょう。
「Chromecast」で画面をキャストできます。まだこの機能自体不安定ではありますが。Chromecastに対応していない「Amazonビデオ」を大画面に写したり、キーボード・マウスを繋げてなんちゃってPCにすることもできます。
「スマートニュース/圏外でもニュースサクサクSmartNews」はニュース系アプリではかなりお気に入りなので使えるのは嬉しいですね。Amazonアプリストアだと「Yahoo!ニュース」しかなくて困っていたのです。
あとがき
Fireは元々Amazonのサービスに特化したマルチメディアプレーヤータブレットですが、Google Playストアを導入することでAmazon以外のサービスが使えるようになったのは嬉しいですね。このタブレット一つでメディアライフがかなり充実しそうです♪
低価格だけあって若干スペックが気になりますが、WindowsやAndroidタブレットのようにアレコレ求めなければ特に問題はありません。「動画を見る」「本を見る」という単一の目的であれば高スペックは必要ありません。むしろこの価格でできることを考えればコストパフォーマンスは非常に良いと思います。