ニュース配信・キュレーションアプリを比較・検討した結果生き残った3強アプリ
ニュース配信、特に自分の興味にもとづいて自動で最適な情報を探してくれるキュレーション型アプリは注目度も高く利用されている方も多いのではないでしょうか。忙しく時間も取れない方にとって最適な少数の記事を配信してくれるのは便利な機能です。
紙の新聞の発行部数も減少の一途をたどり、ますます「情報はネットで収集」する時代です。(参考:新聞の発行部数と世帯数の推移|調査データ|日本新聞協会)そして新たにネットに参加するユーザーはPCからではなくスマートフォンからです。
スマートフォンで使えるニュースアプリは、手のひらの中であらゆる情報が得られる便利なツールですが、数が多すぎてどれを使ったら良いか迷うトコロではないでしょうか? また何となく「いつも◯◯を使っているから」という理由で他の便利なアプリ・サービスを使う機会を逃しているかもしれません。
そこで今回は僕がここ1~2ヶ月ほど試してみた使用感などを紹介したいと思います。以下参考になれば幸いです。
※Androidアプリのみとなります。iPhone、iPadの方はアプリを検索してみて下さい。
※ 余談 ※
冒頭の画像は「ニュースはスマホで読む時代。ニュースアプリまとめ8選 | TABROID(タブロイド)」から転載させていただきましたが、他のサイトでも使われていますね。ちなみにどこにも画像の出所が書いてありませんが・・・
比較・検討したアプリ一覧
実際に試したみたアプリは以下の通り。
ニュースサイト系
ニュースの定番 Yahoo!ニュース/公式アプリでまとめ読み
カテゴリ: ニュース&雑誌
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livedoor ニュース (LDNReader)
カテゴリ: ニュース&雑誌
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Google Play ニューススタンド
カテゴリ: ニュース&雑誌
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※WEB版の「Googleニュース」とは異なります。
キュレーション系
ニュースが圏外でも読めるSmartNews/スマートニュース
カテゴリ: ニュース&雑誌
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3分で雑談力をつける まとめ読みアプリ【グノシー】
カテゴリ: ニュース&雑誌
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vingow news(ビンゴー)自動収集・自動要約ニュース
カテゴリ: ニュース&雑誌
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ビジュアル重視系
気になるスマホマガジン[アンテナ] : Antenna
カテゴリ: ニュース&雑誌
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Flipboard: あなたのソーシャルニュースマガジン
カテゴリ: ニュース&雑誌
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最終的に生き残ったアプリとその判断基準
判断基準は好みとしか言いようがありませんが、僕は以下の項目で考えました。
- 「広く浅く」なのか「狭く深く」なのか?
- 「オンライン」でしか読めないのか「オフライン」でも読めるのか?
- 「一覧性」を重視するのか「ビジュアル」を重視するのか?
- ニュース配信元をどこまでカバーしているか?自分で設定できるか?
- 配信元の参照を「アプリ内」で行うか「ブラウザ」で行うか?
僕にとって理想のニュースアプリは「アプリ起動時には一覧性を重視。一般的なニュースを広くカバーし、興味のある記事については掘り下げることもできる。自分好みに配信元も設定可能。配信元の記事を読むのにいちいち『ブラウザ』を立ち上げる必要がない。スマホの負担を減らすためにできるだけバックグラウンドで起動しないアプリ」です。
で、最終的に生き残ったアプリがこちら。
ニュースが圏外でも読めるSmartNews/スマートニュース
カテゴリ: ニュース&雑誌
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ニュースの定番 Yahoo!ニュース/公式アプリでまとめ読み
カテゴリ: ニュース&雑誌
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Feedly
カテゴリ: ニュース&雑誌
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あれ?一つ増えてる?
「Feedly」はRSSリーダーと呼ばれるものでニュース配信アプリとは言えませんが、設定次第で自由に情報収集ができるようになります。実はカスタマイズ次第で上記判断基準のほぼ全てを満たすことができるのです。
以下、それぞれのアプリの良かった点を挙げていきます。
「SmartNews」の良いトコロ
使い方はコチラが参考になります(画像・動画あり。上画像は下記サイトから転載)。iPhoneアプリの記事ですがAndroidでも同様です。
◆話題の記事がサクサク読める 〜 SmartNews: 圏外でも読めて便利!サクサク読めるニュースアプリ!無料。 – たのしいiPhone! AppBank
ニュースのジャンルは「トップ」「国内」「経済」など、設定の「チャンネル」から並び替えができます。また「プラス」からチャンネルを追加することもできます。提携している配信元に限りますが、概ね僕好みのもの多くありました。追加したチャンネルはビジネス系だと「現代ビジネス [講談社]」「プレジデントオンライン」「東洋経済オンライン」、ネタ系だと「ギズモード・ジャパン」「ライフハッカー[日本版]」「マイナビニュース」、IT系だと「RBB TODAY」「CNET Japan」「TechCrunch Japan」「ZDNet Japan」「Engadget 日本版」「Impress Watch Headline」です。初めからあるジャンルと被る記事もありますが、ある程度 “深く” 探すこともできます。これだけカバーしていれば十分かと思います。
起動時には「トップ」が表示されるのですが、設定した地域の天気が表示されるのも便利。タップすると時間毎と週間天気を確認できます。また「何の日?」が意外と面白いです。ちょっとした雑学知識が得られます。
一度ニュースを更新してしまえばオフラインでも読めるのは大きいですね(ただし主要ジャンルのSmartモードのみ)。特に配信元サイトまで見る必要がなければ「Smartモード(すぐ読む)」でテキスト主体で読むこともできるので内容だけ確認するなら十分。配信元サイトの閲覧もわざわざ別のブラウザを立ち上げることなくアプリ内で閲覧可能。どうしても特定のブラウザで見たければ「共有」から「ブラウザで開く」を選択すれば可能です。
スマホへの負荷についても「配信時刻」と「バックグラウンド通信」をオフにしておけばアプリ起動時のみの更新となり、バッテリーにも優しいです。更新のタイミングを調整できるのも良いですね。
「Yahoo!ニュース」の良いトコロ
簡単な紹介と使い方はコチラの記事が参考になります(上画像は下記サイトより転載)。
◆今までの待ち時間って一体… 『Yahoo!ニュース』読むなら、アプリの方がずっと高速だゾ! | TABROID(タブロイド)
使い方は公式サイトのヘルプをご覧下さい。
◆Yahoo!ニュースヘルプ – Yahoo!ニュースアプリとは(Androidアプリ)
そもそも検索・ポータルサイトですから情報量が豊富です。ジャンルは「主要」「速報」「トレンド」「国内」「経済」など。普段WEB版をご覧の方ならお馴染みですね。一度記事を取得してしまえば各カテゴリのピックアップ記事はオフラインでも読めます。オンラインなら各ジャンルの一番下にある「もっと見る」から相当数の記事を読むこともできます。選択したピックアップ記事から「詳細(ダブルクォーテーションマーク)」をタップすれば関連記事が表示されますし、ピックアップ以外の記事でも大抵の場合記事下に「関連記事」は表示されているものです。従ってほぼ際限無く様々な記事を読み続けることができます。
アプリ起動時には「主要」が表示されるのですが、上部に表示されている日付をタップすると「Yahoo!きっず」の「今日は何の日」が表示されるのは良いですね。またその隣には定番の天気(地域設定可)もあります。当然これも「Yahoo!天気・災害」に飛びます。
地味ですが「経済」を見た時に上部に「日経平均」と「米ドル/円」が表示されているのも良いですね。どちらもタップすると「Yahoo!ファイナンス 」の該当ページに飛びます。
アプリの設定から「プッシュ通知をオフ」にすれば定期的に通信をすることはありませんのでバッテリーにも優しいです。逆に常にニュースが気になるならホーム画面にウィジェットを設置すれば、アプリを起動することなく記事タイトルを確認できます。気になる記事があればタイトルタップでアプリが起動します。ウィジェットサイズが「4×1」と「4×2」しかありませんが、ウィジェットサイズを変更できるホームアプリなら画面いっぱいに表示させることもできます。「4×2」のウィジェットを「4×6」に変更したのがコチラ。
ピックアップ記事だけサッと確認したい場合は重宝しますね。
「SmartNews」と「Yahoo!ニュース」の比較
主だったところは次の3つでしょうか。
◯:「SmartNews」は配信元(チャンネル)を追加できる(今後の提携に期待)
✕:「Yahoo!ニュース」は配信元を追加できない(元々豊富)
◯:「Yahoo!ニュース」は記事数が豊富(関連記事リンク含む)
✕:「SmartNews」は記事数が少ない(各ジャンル・チャンネルで20記事程度)
◯:「Yahoo!ニュース」はウィジェットがある
✕:「SmartNews」はウィジェットが無い
あとはもう見た目とか好みの問題です。甲乙つけがたいので僕は結局2つとも残しました。
Feedly – カスタマイズ好きなら最高のニュースアプリ
公式サイト:feedly
最近の記事で使い方(WEB&アプリ)に詳しいサイトはここですかね。1ページで全て解説してくれています。
◆非常に効率的に最新情報を集めまくって各種アプリなどと自由自在に連携しまくれるRSSリーダー「feedly」はこうやって使うよレビュー – GIGAZINE
大まかな流れは以下の通り。
1.Feedlyのアカウントを作成
2.購読したいウェブサイトを登録
3.PCブラウザ、またはスマホアプリで記事取得・閲覧
アカウント作成やウェブサイトの登録はPCで行った方が早いです。
ウェブサイトの主な登録方法は以下の3通り。
1.Feedly(WEB or アプリ)で検索
2.ウェブサイトにあるFeedlyフォローボタン
3.ブラウザの拡張機能からRSS登録
2.のFeedlyフォローボタンとはコレのことです。ちなみにコレをクリックするとこのブログを購読します。
Chromeの拡張機能でFeedlyにRSSを登録する方法
3.については、ChromeとFirefoxの拡張機能を使った方法ならこちらの記事を参考にして下さい。
◆feedlyでのRSSフィードの簡単な登録方法。Chrome、firefoxから。|Porania(ぽらにあ) |
Chromeについては備忘録として書いておきます。使用する拡張機能はコチラ。
Chrome ウェブストア – RSS Subscription Extension(by Google)
拡張機能の「オプション」を開きます。
この画像ではFeedlyが既に追加されていますが初回起動時にはありません。「追加」をクリック。
「説明」は分かりやすい名前で。ここでは「Feedly」としました。
「URL」には次のように入力します。
https://cloud.feedly.com/#subscription/feed/%s
以後は好きなウェブサイトを開き、URLの右に表示される「RSSアイコン」をクリックすると、Feedlyに登録することができます。
Feedly で「広く浅く」ニュースをカバーする方法
「狭く深く」をカバーしたければ自分の好きな情報サイトや個人ブログなどを検索、または上述のChrome拡張機能を使った方法でどんどん登録しましょう。カテゴリで整理しておけば見難くなることもありません。と言うか元々RSSリーダーの使い方ってこういうものです。では「広く浅く」をカバーするにはどうするかと言うと、ニュースサイトを登録すれば良いわけです。次に主要ニュースサイトの登録方法を説明します。
「Googleニュース(日本版)」と「Yahoo!ニュース」の登録方法
検索窓から「Google ニュース」と入力します。
下から2番目の「Google ニュース」をクリックして登録します。「Google News」だと海外の記事になってしまいます。通常Feedlyで検索した場合海外のものが多いです。キーワードに日本語を入れると良いでしょう。
「Yahoo!ニュース」も同様に「Yahoo ニュース」で検索すると「トップ」「経済」「地域」などのジャンル毎に表示されます。
「Googleニュース」と「Yahoo!ニュース」はウェブサイトからRSSが取得できないので、この方法で登録します。
「livedoorニュース」の登録方法
「ライブドア」で検索してもできますが、上述のChrome拡張機能を使うと楽です。
livedoorニュースはジャンル毎にRSS登録できるので好きなカテゴリを登録しましょう。
以上の主要ニュースサイト3つもカバーしていれば十分ではないでしょうか。被る記事も出てきますのでお好みで。Feedlyのカテゴリ設定をして、それぞれ振り分ければ自分専用のニュースサイトになります。
Feedlyアプリの使い分け
Feedly
カテゴリ: ニュース&雑誌
Google Playで詳細を見る
公式アプリはコチラになりますが、オフラインでは記事が読めません。オンラインなら他のブラウザを使う必要もなく非常に使い勝手が良いのですが・・・
オフラインで記事を読む場合はコチラがおすすめです。
FeedMe (RSS Reader | Feedly)
カテゴリ: ニュース&雑誌
Google Playで詳細を見る
使い方など参考記事はコチラ。
◆FeedMe : feedlyとsync!広告フリーで日本語化済み、使いやすいRSSリーダー!無料Androidアプリ » アンドロイド用アプリが見つかる!スマホ情報ならオクトバ
公式アプリがRSSリーダーのくせにオフラインで使えないのはイタイですね。その他使い勝手の面でも「FeedMe」が好みの方も多いかもしれません。あとはお好みで使い分けて下さい。
きちんとカスタマイズした場合、ニュースアプリは「Feedly」だけで十分かもしれませんね。
惜しかったアプリとその理由
まずビジュアル重視の「Antenna」と「Flipboard」は除外しました。使っているスマホのスペックが低くて少々重く感じます。スペックが高ければスマホよりタブレットで使用した方が良いかもしれませんね。まさに雑誌を読むような感覚が似合います。
「グノシー」はオフラインで記事が読めないのと、結局キュレーションしてもらうくらいなら自分で探したほうが精度が高いので。最近のアップデートで「広く浅く」をカバーするようになりましたが立場がどっちつかずになってしまった気がします。
「vingow」はかなりいい線いっています。タグ(キーワード)に該当する記事のみ配信するのは面白い。またWEB版もあるのでPCで読むこともできます。が、結局自分で探した方が精度が高いのと、記事の被りが多いのも気になりました。
「livedoor ニュース (LDNReader)」は「広く浅く」はカバーしてますし、5つまでなら「キーワード」設定できます。でもどっちつかず。むしろブラウザでWEB版(スマホ版)を見た方が見やすいです。サイトの作り方が非常に良いので。「ざっくり言うと」で短くまとめているのも良いですね。
「Google Play ニューススタンド」はすごく可能性を秘めていると思います。ただ基本的に海外サイトが多いのが気になります。Feedlyで登録した時のように日本語で検索すれば良いのですが。その場合単なるRSSリーダーとなるので、それなら「Feedly」で十分です。「カテゴリで整理できない」のと「オフラインで読めない」のはやはり他に比べると見劣りしてしまいます。
あとがき
アプリがたくさんあり過ぎてなかなか自分に合ったものを探すのも大変かと思います。手間をかけたくなければ「広く浅く」はポータルサイトのアプリで十分じゃないでしょうか。それ以外のアプリは各社がどれだけ「独自性をだせるか?」が重要になってくると思います。如何にその人のライフスタイルに合ったアプリを作ることができるかでコアなファンが作れるのだと思います。
既にお気に入りのウェブサイトがあれば「Feedly」はホントにおすすめです。設定の手間はありますが、誰かにキュレーションしてもらわなくても自分の好みは自分が一番よく知ってるはずですからね。あとは時間やネット環境に応じて使い分けられればベストかと思います。
ニュース配信・キュレーションアプリの比較・検討は以上です。参考になれば幸いです。