書評:ホリエモンとオタキングが、カネに執着するおまえの生き方を変えてやる!(著:堀江貴文 | 編集: 岡田斗司夫FREEex)

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ホリエモンとオタキングが、カネに執着するおまえの生き方を変えてやる!

言ってしまえばただの対談集。面白いかどうかは”誰が”対談しているかによるけれど、お二人のファンならばまず問題なく楽しめるかなと思います。ただタイトルが結構釣りな気もしますが・・・

Amazonのレビューを読むと本書の対談内容は動画でほとんど見られるようですね。お金払いたく無い方はコチラ▼をどうぞ。

参考:岡田斗司夫 堀江貴文 対談 – YouTube

お二人についてはコチラ▼を参考にして下さい。

【堀江貴文】
堀江貴文 – Wikipedia
ホリエモンドットコム|堀江貴文

【岡田斗司夫】
岡田斗司夫 – Wikipedia
岡田斗司夫なう。

ファンの方なら対談も見ているだろうし、ブログやメルマガなど各メディアでの発信も追っているでしょうから新たな発見など無いかもしれません。個人的には堀江貴文氏については書籍を少々ホリエモンチャンネルを見ているくらい、岡田斗司夫氏については全く追っていません。ガイナックス設立した方だったんですね。それも初めて知ったくらいです。

その程度の予備知識で読んでみると、印象に残るのはまず岡田氏の設立した組織FREEexについて。なぜこの仕組みを作ったのか、その過程について語られています。一応会社ということですが社員(というかメンバー)は給料を貰うのではなく、岡田氏に対して年12万円の参加費(と声援)を払うという仕組みも面白いし、「人類の苦痛の0.3%を軽減する」という指針(?)も面白い。収入とは必ずしも会社に入って給料を貰うとか、サービスや物を受注して支払われるものではないということが良く分かります。さすが頭のいい人は発想が違うのだと感心します。

お金の稼ぎ方・使い方以外にも、そもそも「貨幣経済」そのものについて疑問を呈しているのも面白い。貨幣経済がマルチ商法と同じ構造だなどと普通気付かないでしょう。貨幣に変わるものが”信用”だという「評価経済社会」の考え方は確かにそうだなと感じます。

「カネに執着する~」系の話は前半部分でほぼ語り尽くされています。後半は未来型アニメ制作について。そのための資金調達も必要なので無関係ではないですが。ただ既存の製作方法とは大きく異なる方法、その発想がポンポン出てくるところは岡田氏ならでなのでそれも面白いです。

前述したように既にお二人を良くご存じの方で対談を見ている方には新鮮さは無いかもしれません。まだ見てない方にはお勧め。強いて言えばただの対談では無く、書き下ろしも加えて欲しかったかなと思います。書籍化のきっかけは出版社からの要望ということらしいですが、どうもドラマやアニメなどテレビ番組をDVD化して儲けるのと同じ程度にしか感じません。個人的には岡田氏について初めて知ることが多かったので良かったのですが。発想の枠を広げるという意味では非常に刺激になると思います。

ホリエモンとオタキングが、カネに執着するおまえの生き方を変えてやる! (一般書)

堀江 貴文 徳間書店 2014-05-30
売り上げランキング : 2558

by ヨメレバ

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