それでもPCでKindleが読みたいんだ!って話 ~WindowsからAndroidにリモートデスクトップ接続する方法~

公開日:  最終更新日:2015/01/22

【2015年1月22日追記】
Kindle for PC が日本語にも対応しましたヽ(=´▽`=)ノ

で、Windows版アプリをUbuntuで動かしてみる記事がこちら ▼

【2014年6月27日追記】
VirtualBox上のAndroid-x86で読めるようになりました(∩´∀`)∩ワーイ
新・PC(VirtualBox)にインストールしたAndroid-x86でKindleを読む方法 ~ログインできない原因と対処~ | mogi2fruitsどっとねっと

以下の記事はリモートデスクトップ接続・ミラーリングの記事としてどうぞ♪(書いた時のままです)

kindle_logo01

ここで紹介している方法は”PCでKindleを読む”という目的としては”慰め”程度でしかありません。悪しからずm(_ _)m

当然ながら「Kindle for PC」が日本のアカウントで使えるようになったわけでもありません(2014年6月現在)。

はじめに:PC単体(仮想マシン)ではKindleが読めなくなりました

PCでKindleを読む方法はいくつかありましたけど、Kindleアプリのアップデートで軒並み読めなくなりました。一応過去記事はこちら▼▼▼

Genymotion – PCでAndroidを起動してKindleも読める♪ インストールから「Google Play」導入方法までまとめ
BlueStacks – PCでAndroidを起動してKindleも読め・・・なくなっちゃったの?(´・ω・`)
【追記アリ】PC(仮想マシン)にAndroid-x86をインストールしてKindleも読めるぞ!って話 【インストール・設定方法まとめ

GenymotionでもBlueStacksでも仮想マシン上にインストールしたAndroid-x86でも、いずれもPCの仮想マシン上でAndroidを起動しKindleアプリを使うという点では一緒です。ですが仮想マシン上のAndroidはホストOSを利用し”有線接続”でインターネットに繋いでいます。ですが新しいKindleアプリでは「Wi-Fiまたはモバイルネットワークの接続」でなければログインすらできなくなりました。

VirtualBox_Android-x86_Kindle-Error01

一応USB無線LANアダプタを使えばWi-FiをONにすることはできますが、ネットワークを検知してくれません・・・

VirtualBox_Android-x86_Kindle-Error03

他の方法ですとPCのハードディスクに直接Android-x86をインストールしてAndroid単体で起動する方法がありますが、これだとWindowsなど既存OSが同時に使えません。ですがスマホやタブレットが無くても使えるという利点はあります。一応過去記事はこちら▼▼▼

低スペックPCの再活用にAndroidどうでしょう?【その1:インストール編】
Puppy Linix と Android-x86 をUSBメモリからデュアルブートする方法

PC上でWindowsを起動しながら何とかAndroidを起動できないかと考えた結果、リモートデスクトップという方法を思いつきました。通常はAndroidからWindowsを操作するのがメジャーですが今回はその逆です。いくつか方法が試してみたので紹介したいと思います。デメリットとしては結局Android端末が必要になってしまうということ。メリットとしてはPCだけでAndroidも操作できるという点ですね。


<余談>

ちなみにAndroidからWindowsにリモートデスクトップ接続するアプリはMicrosoft公式の「Microsoft Remote Desktop」やGoogleの「Chrome Remote Desktop」などがあります。


方法1:スマートデータリンク Mobizen を使う(DoCoMo公式、ただしお試し版のみ)

Mobizen_SiteTop
▼ 公式サイト ▼
Mobizen
スマートデータリンク Mobizen | サービス・機能 | NTTドコモ

▼ Google Play ▼

スマートデータリンク Mobizen(おためし)Play icon スマートデータリンク Mobizen(おためし)

制作: NTT DOCOMO
価格: 無料
平均評価: 3.8(合計 164 件)

posted by: AndroidHTML v2.3

▼ 紹介動画(YouTube)▼

※こんなスムーズに動いてなかったぞ・・・

一種のVNCですが、難しい設定は特に必要ありません。Google Play からアプリをダウンロード・インストールして起動。Mobizenアカウントとパスワードを設定します。

android, docomo, mobizen, remoto
※画像は Google Play から

PCのブラウザから https://mobizen.jp/ にアクセス。

Mobizen_site_login

設定したアカウント名とパスワードを入力してログインして終わりです。ファイル転送をしたければWindows側に別途プラグインが、USB接続をしたければ別途ADB用USBドライバをインストール(各メーカの製品サポートページ参照)が必要です。(※詳しくはヘルプを参照)。端末が複数あればログイン時に端末を選択できます。動いている様子は上の動画を見ていただくとして、Kindleを起動してみます。まずは縦画面 ▼

Mobizen_remote01

横画面 ▼

Mobizen_remote02

横画面でフルスクリーン ▼

Mobizen_remote03

これなら読めないことはないですね。文字の大きさは端末側で変えればいいでしょう。

Mobizen のデメリットとしてはこのサービスがまだ”お試し版”であり正式な開始がいつなのか、いつまで無料で使えるか分からないところと、対応端末が限られているところです。なぜかPolaSmaは使えました。Root化しているからか?

参考:トイザらスでSIMフリーキッズスマホ「PolaSma」を買ったので早速Root化したって話

root化済みでADB接続用ドライバもあるSonyTabletSでは接続自体はできてファイル転送もできましたが、画面の操作はできませんでした。

参考:今さら Sony Tablet S をroot化 – WindowsでAndroid開発環境構築からroot化完了までのまとめ

対応端末で無くても一度チャレンジしてみるといいかもしれません。対応端末以外は Google Play でインストールできないので APK Downloader などでダウンロードしてインストールしましょう(ただし自己責任で)。

方法2:VNCサーバー・クライアントソフトを使う

リモートデスクトップを使うにはこちらの方が一般的です。PCやスマホ・タブレットをリモートデスクトップ接続するためには操作される側(ここではAndroid)にサーバーソフト、操作する側(ここではWindows)にクライアントソフトを準備する必要があります。

Android:VNCサーバーアプリ

ほとんどが要rootですがroot無しでも使えるものもあるようです(未検証)。今回使用しているPolaSmaはRoot化済みですが実際使えるかどうかは試してみないと分かりません。とりあえず以下のアプリでは成功しました。

droid VNC serverPlay icon droid VNC server

制作: José Pereira
価格: 無料
平均評価: 3.6(合計 2,398 件)

posted by: AndroidHTML v2.3

VNC serverPlay icon VNC server

制作: onecent
価格: 無料
平均評価: 3.4(合計 401 件)

posted by: AndroidHTML v2.3

VMLite VNC ServerPlay icon VMLite VNC Server

制作: VMLite Corporation
価格: ¥1,014
平均評価: 3.7(合計 319 件)

posted by: AndroidHTML v2.3

今回は「droid VNC server」を使用しました。基本的にはアプリを起動して「Start」するだけです。パスワードなど細かい設定はお好みで。

Android_VNC-Server01

後は同じネットワーク内で、PCからクライアントアプリかブラウザで表示されているアドレスにアクセスすれば完了です。アプリによってはUSB接続でできるものや、モバイルネットワークからでも接続できます。今回はWi-Fiで接続しています。

Windows:VNCクライアントアプリ

ブラウザからでもアクセスできますがクライアントソフトがあると細かい設定ができて便利です。今回はRealVNCを使用しました。

公式サイト:Remote access & control software for desktop & mobile platforms – RealVNC

前述の SonyTabletS に Windows から接続して Kindle を起動してみました ▼

VNC_Android-Remote_kindle01

クライアントアプリがあれば画面(ウインドウ)も読みやすいサイズにできるので良いですね♪ root化さえできていればこの方法が最も使いやすいです。まぁ、そのroot化が難しいのですが・・・

参考:ブラウザからアクセスできない場合の対処(Javaの設定)

ブラウザからアクセスしようとするとこのようなエラーが出るときがあります ▼

Browser_Java_Error02

これはWindows上でJavaの設定を変更することで解決できます。「スタート → プログラムとファイルの検索窓に”Java” → Configure Java」を起動します(※「コントロールパネル → Java」で「Javaコントロール・パネル」を起動しても同じのはずですが、こちらだと上手くいきませんでした)。「セキュリティ」タブから下にある「サイト・リストの編集」でアドレスを追加します。

Java_コントロールパネル01

再度ブラウザで読み込むと(設定によっては)”警告”がでますが、そのまま続行すれば接続できるようになります。

方法3:Android Screen Monitor(Google公式)を使う

公式サイト:android-screen-monitor – Android Screen Monitor – Google Project Hosting
公式サイト(?):Android Screen Monitor – adakoda(日本語)

やり方は日本語サイトに書いてある通りなのですが、設定が面倒かもしれません。インストール方法を引用します。

インストール
1.Java Runtime Environment(JRE)、または、Java Development Kit(JDK)1.5以降をインストールし、bin ディレクトリへパスを通す
2.Android SDK 1.5 以降をインストールし、tools ディレクトリ、(Android SDK 2.2以降の場合)platform-tools ディレクトリにもパスを通す
※asm.jar を Android SDK の platform-tools 以下に置いて、このディレクトリで java -jar asm.jar をするのが最も簡単です
3.Android 端末(実機、またはエミュレーター)の設定アプリケーションを起動し、
「アプリケーション」 > 「提供元不明のアプリ」 を 「ON」 にする

使い方
1.Android 端末(実機、またはエミュレーター)を起動する
2.実機の場合、Android 端末と PC を USB ケーブルで接続する
3.ダウンロードした Android Screen Monitor(ASM) のディレクトリで、コマンドプロンプト(ターミナル)から 「java -jar asm.jar」 を実行する
4.デバイス選択画面で、任意のデバイスを選択すると、Android 端末の画面が PC 上に表示される
※画面を右クリックすることで、「デバイス選択」「画面方向切り替え」「拡大縮小」「pngファイル保存」を選択することができる
※環境によっては、CTRL + P(縦画面), L(横画面),
5(50%表示), 7(75%表示), 1(100%表示), 0(150%表示), 2(200%表示), S(保存) のショートカットキーが使用可

てことですが、まず「Android SDK」の導入で手間取るかもしれません。一応過去記事でも書いていますが「android sdk インストール – Google 検索」で調べましょう。

実際使っている画像はこちら ▼

Android-Screen-Monitor

環境さえ構築してしまえば最も接続が手っ取り早い方法なのですが、レスポンスが良いとは言えません。メリットと言えば専用アプリに頼らずJavaだけで起動できるので、PCのOSを選ばないところでしょうか。MacでもLinuxでも使えます。

あとがき

Amazonの意地悪(?)に抵抗して悪あがきしてみましたが、Kindleを読むってだけで言えば「じゃ、その端末で読めよ!」って感じですね。本来この記事の内容はKindle関連じゃなくてリモートデスクトップの内容なんですが悔しいので書いてしまいました・・・

Android関連のブログを書かれている方ならPC上の操作だけでAndroidも操作できるので捗るかもしれません。僕の場合書評記事も書いているので、”読む”より”書く”目的で使っています。

また何か裏ワザ的なものがあれば紹介したいと思います。てか早く「Kindle for PC」を日本で使えるようにして欲しい・・・(´・ω・`)

[milliard]
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