書評:「Chikirinの日記」の育て方 [Kindle版] (著:ちきりん)

公開日:  最終更新日:2014/02/10

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Kindle版とか言うといかにも紙の書籍がありそうだが、実はKindle版しかない。
著者が実験的に、自分だけの力で電子書籍を出版したかったとのこと。
価格は980円。高い・・・けど面白い! 面白いけど高い!
そこはやはり「ちきりん人気」があってこその価格設定だと思う。
一瞬躊躇しつつもやっぱり買いましたしね。

簡単に著者情報を紹介すると、「Chikirinの日記」とは著者が9年続けているブログである。
自称「おちゃらけ社会派ブロガー」。ネットでは ” ちきりん ” として活動しており本名は明かしていない。しかも名前の由来はダービースタリオンという競走馬育成ゲームで馬に付けた名前だというからまた面白い。

この本はその著者の人気ブログ「Chikirinの日記」の生い立ちから現在までの経緯とブログ運営法、ブログがもたらした著者の環境の変化、ネットとリアルとの付き合い方などの考えをまとめたものである。
当初から著者のブログを読んでいて常に著者の考え方に触れている人からすれば、目新しい事は少ないかもしれない。
しかしブログ運営の裏側を知ることはファンにとっても嬉しいところだろう。

実は僕は著者のブログを読んだことがない。
BLOGOSという「 LINE株式会社が運営する日本最大級の提言型ニュースサイト (公式ページより引用)」で記事を見かけたのが、著者を知ったきっかけである。” お固い ” 記事が中心のBLOGOSの中で、著者の記事は目立って見えた。テーマは真面目なのだけど、文章に ” 力み ” が感じられず非常に読みやすいしユニーク。それ以来BLOGOSでは度々読むようになったのだ。

有名ブロガーによるブログ運営についての本なので、いかにもSEO対策とかソーシャルメディアの活用方法とかこと細かく書かれていそうだけれど、内容は全く異なる。書いてないわけではないけれど。
元々会社員としてB2C(個人客向け)マーケティングを担当していたとのことなので、やろうと思えばそのような運営法もできたと思う。
しかしブログに対する価値観が違うのだから仕方がない。そもそもブログではなく ” 日記 ” なのだ。” 日記 ” であるからこそ価値があるのである。
日記と言っても「何処行ってきました」とか「何食べました」とかそういう類の記事ではなく、何かのテーマについて自分の考えをアウトプットしているだけだ。その物事の捉え方、考え方にみな共感するのである。
もちろんネットで個人の考え方を公開している以上批判を受けることもあるのだけれど、それに対する考え方なんかもこの本の中で述べられている。
などなど、本として体系的に著者の考え方を知ることができるので、これをきっかけにファンになる人もきっと多いことだろう。

何をもって個人の魅力となるかは、やはりその人自身の ” 考え方 ” である。
ただ単に見たこと聞いたこと、周囲に流された言動であれば、その記事に誰も惹かれることはないだろうし、書き続けるのも難しいだろう。
著者のファンでなくとも、ブログ運営者ならば ” ブログの意義 ” を考える良いきっかけになる本ではないだろうか。

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こんな記事書いてますが本業は ラーメン屋 です。 詳細はコチラ



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